西郷真央“連覇”へ独走4差 22年ツアー初V「思い入れのある大会」土砂降りでも冷静マネジメント66

2024年03月02日 04:55

ゴルフ

西郷真央“連覇”へ独走4差 22年ツアー初V「思い入れのある大会」土砂降りでも冷静マネジメント66
9番、ラウンドを終え笑顔を見せる西郷(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアーダイキン・オーキッド・レディース第2日 ( 2024年3月1日    沖縄県 琉球GC=6595ヤード、パー72 )】 今季から米ツアーを主戦場とする西郷真央(22=島津製作所)が2打差2位から6バーディー、ボギーなしでこの日ベスト66をマークし、通算11アンダーの単独首位に立った。22年にツアー初優勝した大会。昨年は同週の米ツアー参戦のため出場を断念した舞台で、“大会連覇”を目指す。4打差の2位には菊地絵理香(35=ミネベアミツミ)が続いた。
 20ヤード先には高さ5メートル近い大きな木が立ちはだかる。前半15番パー4の第2打。西郷は「高さは問題ない」とPWを握り、133ヤード先のピンを狙った。水をたっぷり含んだラフをものともせず、放った一打は快音とともにピンそば5メートルに寄った。このホールをバーディーで流れに乗り、土砂降りの雨の悪天候下でこの日ベストの66。決勝ラウンドを前に単独トップに躍り出た。

 「天気予報通りの悪天候だった。コースマネジメントしてスコアメークするのが今日一日の課題だったので、そこはしっかりクリアできたかなと思う」

 米ツアーが主戦場になった今季から、ツアー公式スタッツだけでなく、自身で一打ごとの飛距離や着弾点を記録し、ミスの傾向を分析している。「数字を出すことで明確に」。雨で難易度が増す中、状況別の飛距離を詳細に把握しているからこそ、自信を持って攻め方やクラブ選択ができた。また、ケガをしない体づくりのために昨季から毎週トレーニングを継続した副産物として、1W飛距離も5ヤード以上伸びたという。

 22年の今大会でのツアー初優勝からここまで通算6勝を重ねた22歳だが、道のりは平たんでない。昨年11月の直近の勝利は、1Wの大不振を乗り越えての1年6カ月ぶり復活Vだった。その後に米予選会も突破。そのため今大会はスポット参戦にあたるが、出場したい理由があった。昨年は同時期に開催された米ツアー参戦のため、前年覇者としての出場を断念。「絶対に出場したいと思っていた」。3年越しの“大会連覇”を目指す戦いなのだ。

 次週から米ツアーに戻るため、次回の日本ツアー参戦は未定。「日本ツアーに出るからには、良い成績を残したい」と西郷。初優勝を飾った「思い入れのある大会」で2度目の頂点をつかむ。

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