八川がプロ初V 3人し烈プレーオフ制した トライアル・東急大分オープン

2024年03月20日 05:30

ゴルフ

八川がプロ初V 3人し烈プレーオフ制した トライアル・東急大分オープン
優勝した八川のティーショット Photo By スポニチ
 【第43回トライアル・東急大分オープン ( 2024年3月19日    大分市トライアルゴルフ&リゾートOITA COURSE 6818ヤード、パー72 )】 プロの部は5アンダー、67で首位に並んだ3人によるプレーオフを制した日大出のプロ2シーズン目、八川遼(はるか、23=芥屋GC)が初優勝を決めた。プレーオフ1ホール目の1番パー5でただひとりバーディー、時松隆光(30=ロピア)と黒木紀至(のりゆき、30=UMKテレビ宮崎)を退けた。アマの部は2アンダー、70で中野恵將(21=東海大九州3年)が初優勝。
 苦しい時があったから素直に喜べた。「プロ初優勝なのでとてもうれしい」。八川が格上のトッププロを延長戦で退けての勝利に満面の笑みを浮かべた。ツアー通算3勝のシード選手・時松、22年九州オープン覇者の黒木と並んで突入したプレーオフ。1番パー5(494ヤード)で八川は「残り206ヤードを4Iでカットぎみに打った」という第2打を見事2オンさせ、2パットのバーディー奪取。先輩2人をあっさり1ホール目で振り切って初栄冠をつかんだ。

 東福岡高3年だった18年に九州ジュニア男子15~17歳の部で優勝した。あのゴルフ界のトッププロ、石川遼とは一字違いで注目を集めたが日大ゴルフ部に進むと低迷が続いた。「4年間うまくいかず自信もなくしやめようと思ったこともあった」。そんな弱気の虫が卒業後、門を叩いた小田孔明主宰の「チーム孔明」宮崎合宿で変わった。秋吉、出水田らツアー優勝者をはじめ同世代のプロたちともまれていくうちにメンタルが鍛えられた。昨年3月には髪を短く刈り丸刈りで「気合を入れました」。もうやめるつもりはない。そんな“自己改革”が奏功して自分で殻を破って見せた。

 「強い2人に勝てたのが何より。4月のプロテストプレ予選に弾みになる」。もう弱気とはさらば。この一勝で自信が深まった。
 (中島 泉)

 ◆八川 遼(はちかわ・はるか)2000年(平12)8月11日生まれ、福岡県大野城市出身の23歳。小学校時代は野球部でプレー。御陵中1年のとき祖父の勧めでゴルフを始める。得意クラブはドライバーで平均飛距離280ヤード。1メートル76、73キロ。

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