【柔道】亡き父の遺品身に付け新たな門出 斉藤立が国士舘大を卒業 母も「凄く誇り」

2024年03月20日 13:38

柔道

【柔道】亡き父の遺品身に付け新たな門出 斉藤立が国士舘大を卒業 母も「凄く誇り」
国士舘大の卒業式後、記念撮影に応じる斉藤立と母・三恵子さん Photo By スポニチ
 柔道男子100キロ超級で今夏のパリ五輪代表の斉藤立(22)が20日、国士舘大を卒業し、横浜市内で卒業式に出席した。在学中の22年に全日本選手権初優勝、世界選手権2位などの優秀な競技成績を残し、国士舘創立者の名を冠した「柴田徳次郎賞」を受賞。41年前には五輪2連覇王者の亡き父・仁氏も受賞しており、父子2代での快挙となった。
 国士舘高時代を含め、計7年間の学園生活を終えた斉藤は「いろんな応援や期待をされて、覚悟は決まっている。(五輪優勝は)自分だけの夢ではない。国士舘を背負って戦いたい。恩を返したい」とパリ五輪に向けて意気込み。父と同じ賞を受賞したことには「思い出してウルッときた。でも泣く時は1人で泣きます」と話した。

 人生の門出を迎えたこの日、斉藤は黄色のネクタイを締めた。縁起の良い亀の柄が散りばめられた品は、航空会社の客室乗務員として働いていた母・三恵子さんが仁氏との結婚直後、パリのエルメスで購入して贈ったものだという。「立にはそのことも伝えました」と話した三恵子さんも、愛息の卒業に「プレッシャーがありながらも頑張ってくれた。凄く誇りに思う」と目を細めた。

 4月1日から男子日本代表前監督の井上康生氏がゼネラルマネジャーを務めるJESグループの所属となる斉藤は、今月末のグランドスラム(GS)アンタルヤ大会で五輪前最後の実戦を踏み、本番へ向かう予定。柔道部の同期からも激励を受けたといい、「みんなに“絶対五輪で勝てよ。信じてる”と言われた。もちろん自信はある」と、強い覚悟を示した。

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