アメフト立命大 復活の第一歩はコミュニケーション強化 昨年関東王者の法大撃破

2024年05月12日 17:22

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アメフト立命大 復活の第一歩はコミュニケーション強化 昨年関東王者の法大撃破
<立命大・法大>試合後、選手に語りかける立命大・山嵜主将(中央、22) Photo By スポニチ
 【第74回長浜ひょうたんボウル   立命大34ー19法大 ( 2024年5月12日    平和堂HATOスタジアム )】 試合が終わると、立命大の高橋健太郎監督はスタジアムの外へ急いだ。待っていたのは、観戦に訪れた選手の両親、そして関係者。試合の振り返り、チームの現状を語る「説明会」に、再建に懸ける「情熱」があふれ出た。
 「普段から応援してくださる方に、自分の言葉でいろいろと伝える方が価値があると思い、始めました。秋のシーズンでも続けていきたいと思っています」

 2015年以来、甲子園ボウルから遠ざかる母校の監督に今春、就任。最初に着手したのが、コミュニケーションの強化だった。「僕らが現役でやっていた頃は、練習や試合でいいプレーが出ると、自然にタッチとかしていた。それがコロナとかもあって、声掛けも含めてなくなっていたので、そこから改善しよう、と」。練習後、2人1組で30秒間、感想や課題を言い合う「テーマトーク」も指揮官の発案。「4年生を中心に、雰囲気は変わってきている」という。

 今春2戦目は、昨年の甲子園ボウルに出場した法大戦。今季主将に就任したRB山嵜大央(4年)による2本の独走TDなどで快勝した。「昨年はベクトルが自分のプレーにばかり向いていた。今年は後輩の蓑部とか、漆原が活躍してほしい気持ちが強い」。背番号22に変化をもたらせたのが、最初のプレーでファンブルし敗れた昨年の関学大戦で味わった悔しさ。「チームを変えたい」の思いが主将への立候補につながった。

 「とにかく、一人一人とコミュニケーションを取ることを第一に考えています。ボクは第一印象で怖いと思われているみたいで、昨年まで確かに(他の後輩と)距離があった。フィジカルコミュニケーションを大事にしながら、チームの先頭に立ってやりたい」

 「変革」の年に、2人のリーダーが同じキーワードを掲げた。立命大が復活への階段をゆっくり、確実に上っている。

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