久保凛 女子800mでGP3連勝!久保建英いとこの16歳 高校記録届かずも「全力を出せた」

2024年05月12日 14:33

陸上

久保凛 女子800mでGP3連勝!久保建英いとこの16歳 高校記録届かずも「全力を出せた」
<木南陸上>女子800メートル、優勝する久保凛(中央)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【陸上・木南道孝記念 ( 2024年5月12日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )】 女子800メートルがタイムレースで行われ、最終第3組に登場した高校2年の久保凛(16=東大阪大敬愛高)が2分5秒11をマークして優勝した。これでGPシリーズは金栗記念、静岡国際に続いて3連勝を飾った。自己ベスト2分3秒57には届かなかった。
 「最初が予定より遅くなったけど、切り替えて全力を出せた。今日は高校記録(2分2秒57)を狙っていた。次は高校記録を出せるようにしたい」

 今季からシニアのレースに参戦。4月の金栗記念では、その田中希実と同じレースを走って競り勝った。それでも「金栗記念では自己ベストを狙ったけど、納得できるタイムではなかった」と満足はしていなかった。

 サッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持ち、昨年8月の全国高校総体(インターハイ)は高校1年生ながら800メートルで優勝。同学年のドルーリー朱瑛里(津山高)らとともに、日本女子の中長距離界の次世代を担う逸材として注目されてきた。

 昨年末の全国高校駅伝は虫垂炎の手術の影響で欠場し、年明けの都道府県対抗女子駅伝は体調不良も重なり、区間6位にとどまった。だが、そこから冬季期間はみっちりとトレーニングを消化し、体を仕上げてきた。昨夏のインターハイを制した時が2分6秒41。この9カ月で一気にタイムを伸ばした。

 女子800メートルの日本記録は杉森美保の持つ2分0秒45で、パリ五輪参加標準記録は1分59秒30。高校生の枠を超えた存在だけに、さらなる飛躍が注目される。

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の16歳。小学1年からサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年のときに祖母のすすめで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得した。潮岬中から本格的に陸上を始め、23年に東大阪大敬愛高に入学。母や弟らとともに大阪府吹田市で暮らし、父は串本で働いている。サッカーをしていた頃は女子日本代表MF澤穂希やブラジル代表FWネイマールが好きだった。1メートル67。

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