岩井千怜 孝行娘だ!「母の日」連覇 大会コース記録通算12アンダー

2024年05月13日 04:38

ゴルフ

岩井千怜 孝行娘だ!「母の日」連覇 大会コース記録通算12アンダー
優勝した岩井千(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアーRKB×三井松島レディース最終日 ( 2024年5月12日    福岡県 福岡CC和白C=6305ヤード、パー72 )】 首位タイから出た岩井千怜(21=Honda)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、大会コース記録となる通算12アンダーで自身初の大会連覇を飾った。開幕戦のダイキン・オーキッド・レディースに続く今季2勝目でツアー通算6勝目。昨年に続き「母の日」に優勝を届け、メルセデスランクも1位に躍り出た。通算9アンダーの2位には2季連続女王の山下美夢有(22=加賀電子)と藤田さいき(38=JBS)が続いた。
 90センチのウイニングパットは、大会コース記録更新が懸かるバーディーチャンスでもあった。これを沈めて連覇を達成し、2年連続の母の日V。大粒の雨が降り続く18番グリーンで、ピンクのレインウエアを着た千怜の満面のスマイルが輝いた。

 「勝ちたいという強い思いがあったのでホッとしている。母の日で最高のプレゼントを贈れたと思う」

 昨年プレーオフを戦った女王の山下ら3人で首位に並んで迎えた最終日。悪天候が予想されたため、最終組で午前7時20分と異例の早朝スタートだった。雨風との闘いでもあったが「夢中だったので影響はなかった」。2番パー3で3メートルに寄せて単独首位に立つと、その後は一度もトップの座を譲らなかった。

 流れを引き寄せた一打がある。9番でのグリーン奥ラフからのチップインバーディーだ。54度のフェースを開く、58度で浮かせるという2つの選択肢を思案した上で「ライは悪くない」と確信を持って58度を握った。「状況判断がマッチしている」。昨年はプレーオフで直ドラを披露した21歳。持ち前の豪快な攻めだけでない、ショートゲームでの冷静な判断が成長の証だ。

 母の日ウイークの今週は連日ピンクコーデで戦った。会場で見守った母・恵美子さん(49)は「特別な日じゃなくても一緒に試合に行けることだけでうれしいしありがたいです」と愛娘をねぎらった。今年も優勝を届けた千怜は「応援に来てくれるとうれしいし、落ち着く存在」と照れ笑いで母に感謝した。

 この勝利でメルセデスランク1位に立ち、世界ランクも現在の49位から浮上する。例年8月上旬時点での同75位以内は米ツアー予選会に最終から参戦可能だ。昨年はエントリーを見送った千怜は「チームと相談する」と前置きした上で「行きたい気持ちはある」と明かした。世界を舞台に戦う夢に向けても、大きな勝利になった。

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