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渋野復活を告げる2位 二人三脚で理想のスイング追い求めた辻村コーチ「止まっていた時計が動き出した」

2024年06月04日 05:00

ゴルフ

渋野復活を告げる2位 二人三脚で理想のスイング追い求めた辻村コーチ「止まっていた時計が動き出した」
4番、ティーショットを放つ渋野(AP) Photo By AP
 【米女子ゴルフツアー 全米女子オープン最終日 ( 2024年6月2日    米ペンシルベニア州 ランカスターCC=6629ヤード、パー70 )】 渋野が辻村明志コーチ(48)に連絡を入れたのは昨年12月のことだった。「自分だけのアイデアでは、この先に行けないと思っています」。そこから師弟関係がスタートした。「正直、ショットはひどい状態だったけど、日向子は諦めなかった」。12月から今年1月にかけて連日、辻村コーチの拠点である千葉に通った。1対1で1日約3時間、試行錯誤の連続だった。
 当時を「上体に力みがあってスイング(軌道)が凄く下から入っていた」と振り返る。手の力を抜いて下半身主導にすることで、理想的なスイング軌道に乗せることができる。切り返しではなくインパクトで力を入れられることを目指して素振りから再構築。2月下旬までの宮崎合宿を含め、渋野は黙々とクラブを振っていたという。

 最初は練習場で、次はコースで、今度は9ホールで、そして18ホール…と一歩ずつ、理想に近づいていった。思うような成績が残せずとも、決して諦めなかった。「ずっと悔しかったと思うけど、やり続けていた」。これまでの努力が結果に表れた今大会。辻村コーチは「今日は緊張の中で、目指していた切り返しで球が打てていた」と証言し、こう続けた。「日向子の止まっていた時計が動き出した」

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