×

負傷で五輪黄色信号のバスケ・渡辺雄太 ぶっつけ本番濃厚も1年前の経験値が強み「プラスに捉えたい」

2024年06月30日 04:20

バスケット

負傷で五輪黄色信号のバスケ・渡辺雄太 ぶっつけ本番濃厚も1年前の経験値が強み「プラスに捉えたい」
<バスケ男子日本代表・合宿公開>練習後、ホーバスHC(右)と話し込む渡辺(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 パリ五輪に出場するバスケットボール男子日本代表が29日、都内で合宿を公開した。五輪登録枠の12人を争う最終候補16人が参加。来季のBリーグ入りを表明している渡辺雄太(29=グリズリーズ)は昨夏のW杯以来のチーム合流となったが、左ふくらはぎ肉離れで別メニュー調整。五輪本番に間に合うか微妙な状態となった。21年東京五輪以来の復帰となった八村塁(26=レーカーズ)も合流。7月5、7日に有明アリーナで韓国と強化試合を行う。
 報道陣に公開された午後練習の終盤15分。渡辺雄はゴール下からリングにボールを入れる軽い動きに終始した。

 練習後の取材で「隠すことでもないので」と自ら故障離脱中であることを切り出した。今月初旬に左ふくらはぎ肉離れを発症。最大で全治8週間と診断された。順調に回復していたが、今月下旬に患部の状態が悪化。「本番に間に合うか、ぎりぎり。あと何週間で治るかは現状では分からない」と明かした。

 この日から練習が始まった今合宿で渡辺雄、八村の二枚看板が合流。本番までに残された7月5、7日の韓国戦、19日のドイツ戦の強化試合3試合で連係面を確認する予定だったが、プランは崩壊した。渡辺雄が順調に回復した場合でも五輪がぶっつけ本番になる見通し。富樫主将は「雄太はオンコートでもオフコートでも大きな存在だが、最悪の場合も考えないと」と語った。

 渡辺雄は五輪予選を兼ねた昨夏のW杯でも開幕10日前の強化試合で右足首を捻挫。ぶっつけ本番で全試合に出場して五輪切符獲得に貢献した。「去年のW杯もぎりぎりで戻ってやり切った。経験値があることをプラスに捉えたい」。自身のSNSには「オリンピックまでに死ぬ気で治します」とつづった。大黒柱の離脱がチームに与える影響は計り知れないが、1年前の成功体験を希望に開幕までの残り1カ月を乗り切るしかない。 (木本 新也)

おすすめテーマ

2024年06月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム