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【陸上】100m障害の福部真子 2年ぶりVでパリ切符「あの経験があって今がある」悪夢乗り越えて

2024年06月30日 17:51

陸上

【陸上】100m障害の福部真子 2年ぶりVでパリ切符「あの経験があって今がある」悪夢乗り越えて
<陸上日本選手権最終日>女子100メートル障害決勝、優勝した福部真子(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【陸上・日本選手権最終日 ( 2024年6月30日    新潟・デンカビッグスワンスタジアム )】 女子100メートル障害決勝は、福部真子(日本建設工業)が12秒86(向かい風0・2メートル)で2年ぶり2度目の優勝を飾り、パリ五輪の代表に決まった。
 「去年4位になった瞬間から誰よりも早くパリへの準備を始めた。切符をつかむことができて良かった」

 前日29日の準決勝で12秒75(追い風0・8メートル)をマーク。パリ五輪の参加標準記録(12秒77)をクリアし、一緒に走った選手たちから称えられて歓喜の輪が広がった。「昨年はみんなに慰められて、今年は喜んでもらって。なんか、幸せな選手だなと」。涙に暮れた1年前とは対照的な光景だった。

 23年の日本選手権の決勝。上位4人が横一線でゴールする大混戦となり、速報を示す電光掲示板に一度は1位と表示されたが、その後に訂正されて4位となった。天国から地獄に突き落とされ、世界選手権への切符を逃した。号泣する福部のもとに他の選手が集まり、慰められた。

 「あの経験があって今がある、と心から言える」

 当時の苦い記憶を「一度も忘れたことがない」という。ただ、悔しさを糧に自身と向き合い、速くなるために最善を尽くしてきた。6月2日の布勢スプリント後には食事を見直し、体重59・2キロをキープしながら体脂肪を10%から7%に落とした。肉ではなく魚を摂って脂質をカット。1日2食にするなど工夫を凝らした。」

 心身ともに強くなった28歳が、自信を持ってパリに臨む。

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