“雑草魂”つながり!上原 指揮官と意気投合

2009年02月15日 06:00

野球

“雑草魂”つながり!上原 指揮官と意気投合
力の入った投球を見せる上原
 キャンプ地で自主トレ中のオリオールズ・上原浩治投手(33)が13日(日本時間14日)、デーブ・トレンブリー監督(57)と待望の初対面を果たした。“雑草魂”という共通のキーワードを持つ指揮官と初めて言葉を交わし、すっかり意気投合。今後は英語力をつけ、コミュニケーションを深めていく意向を示した。
 心はつながった。トレンブリー監督が、練習後の上原に再び声を掛けた。「私にできることがあれば、何でも言ってくれ」。全面サポートを約束された上原は「陽気な方ですね。英語が話せればもっと楽しかっただろうし、これから勉強します」と指揮官への好印象を口にした。
 朝のクラブハウスでの初対面。指揮官は開口一番、1月のボルティモアでの入団会見に同席できなかったことを謝罪した。「悪天候で(自宅のある)フロリダから飛行機が飛ばなかった。申し訳ない」。さらにブルペン入りについてはキャンプ初日が全員、2日目以降は各自の希望によるなど、投手コーチに代わりキャンプ序盤のスケジュールを説明した。
 同監督はマイナーでもメジャーでもプレー経験のない大リーグ史上7人目の監督。ペンステート大学院ではスポーツ心理学を学び、77年からはロサンゼルスの高校で体育教師をしながら野球部のコーチを務めた。このため、「選手が監督に求めるものは精神的指導」と言い切る。カブスのスカウト職を経て、マイナー20年間で監督通算1369勝。まさに“雑草”というべき異色の経歴で、中高の体育教員免許を有するのも上原と同じ。そのためか、ファンからのメールにはすべて返信し、親しいファンと一緒にコーヒーを飲みながら野球談議にふけることも。
 「彼が大リーグに慣れるための協力は惜しまない。私の仕事は彼を支えること」と同監督。その中、上原は遠投の距離を100メートルに延ばし、さらに平地ながらバッテリー間の約18メートルの距離で巨人時代の愛用スパイクを履き、力のこもったキャッチボールを行うなど、15日のキャンプインに向けて準備は着々。「他の選手がどういう調整をしているのか分からない。不安ですよ」と同僚の仕上がり具合を気にしたものの、指揮官に恵まれたとの思いから表情は明るかった。

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