城島 古巣お3投手にWBC球対策伝授

2009年02月15日 06:00

野球

城島 古巣お3投手にWBC球対策伝授
ブルペンで捕球練習するマリナーズ・城島健司
 3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補33選手は15日に宮崎市内に集合し、16日から代表合宿をスタートさせる。14日は侍ジャパン戦士が所属チームなどで最終調整。正捕手として期待されるマリナーズ・城島健司捕手(32)は古巣ソフトバンクのキャンプに合流し、杉内、和田、馬原の3投手にWBC使用球対策を伝授した。
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 生目の杜公園に集まった2万2000人の目が、マリナーズのユニホームを着た城島に集中した。前日、春一番の余波で米国からの飛行機が2時間遅れ、宮崎に到着したのは午後9時すぎ。だが午前8時15分に球場入りすると「めっちゃ、しんどかった」と言いながらも全体練習開始前に筋力トレを済ませた。
 すべてはWBCに懸ける気持ちの表れだ。マ軍のワカマツ新監督と面談するために、キャンプ地のアリゾナ州ピオリアに3日間滞在。強行日程で帰国し、古巣キャンプに参加した。「彼らは前から知っているけど、この3年間で身につけた技術もある。早めに球を受けるのが、この2日間の最大の目的ですから」
 早速シート打撃に登板した代表候補の杉内、和田、馬原が調整のためブルペンに入るところをつかまえ、ボールを受けた。杉内には「直球の後に変化球を投げる時の精度を上げろ」と指摘し、WBC使用球の扱いに慣れた和田には「縦のスライダーとチェンジアップはベースの上に投げろ」と技術論を展開。最も滑るボールに苦労している馬原には「強く握るな、強く挟むな」と諭した。
 自身の調整にも怠りない。捕球前には「失礼のないように」とブルペンでワンバウンド捕球の練習を行った。3日間の米国滞在中もWBC合宿に備え、夕方に就寝し、夜中に起きる時差調整を積んできた。前回06年のWBCはマ軍移籍1年目ということを配慮され、招集されなかった。しかし、今回は堂々の正捕手候補。米国ラウンドではメジャーの打者の特徴を知り尽くした城島の頭脳は連覇の鍵を握る。
 「(杉内、和田、馬原は)ほめればきりがないくらい良かった。これからは3人以外のボールも受けていきますよ」。正捕手は誰にも譲らないと言わんばかりに、城島が胸を張った。

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