県尼崎の好左腕・矢野克真が9Kで強敵撃破「この大会で声がかかれば」

2020年07月19日 17:39

野球

県尼崎の好左腕・矢野克真が9Kで強敵撃破「この大会で声がかかれば」
<県尼崎・市西宮>県尼崎の矢野の好投で強豪の市西宮を撃破した Photo By スポニチ
 【兵庫県大会2回戦   県尼崎8―4市西宮 ( 2020年7月19日    西宮市・鳴尾 )】 兵庫に好左腕がいた。県尼崎の矢野克真投手は、多彩な変化球と、ビュっと伸びるキレある直球で県内の強豪・市西宮打線を苦しめた。3―1の5回無死三塁のピンチは「ギアを上げた」と連続三振と投ゴロに抑え、無失点で切り抜けた。
 「強いチームなので、全員で勝とうと言っていて、それができてうれしい。昨秋は悔しい負けをした。春こそベスト8と言っていたけど、かなわなかった。代替大会を開いてもらえたので、今度こそベスト8に入りたい」

 前評判を覆す仕事を果たし、言葉が自然と弾んだ。昨秋の時点で最速が132キロ。「そこから測っていない」ために現時点では不明ながら、球速以上のスピードを感じさせるのは確かだ。球種はチェンジアップ、スプリット、カットボール、スライダー、縦のスライダー、カーブを操る。特にこの日はスプリットが切れ、ワンバウンドのボールで右打者を空振りさせる場面が目立った。

 気温30度超の晴天での投球で、スタミナを奪われた。回を追うごとに投球が苦しくなりながらも、8回9安打3失点、9三振を奪った。

 「大学から誘いはありません。この大会を機にどこかから声がかかればいいですけど。なければ受験して大学でも野球を続けたいです」

 小柄とはいえ、コンパクトでクセのないフォームから、テンポよくカウントを稼ぐ投球は魅力的。エースで4番で主将を務め、はきはきと答えるキャラクターも伸びしろを感じさせる。大学関係者の方、視察すれば思わぬ掘り出し物となるかもしれない。

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