星稜・マーガード 爪割れても自己最速141㌔ 先発6回1失点「痛みも違和感もなくて、全然いけました」

2022年03月28日 05:30

野球

星稜・マーガード 爪割れても自己最速141㌔ 先発6回1失点「痛みも違和感もなくて、全然いけました」
<星稜・大垣日大>星稜先発・マーガードのピッチング(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【第94回選抜高校野球大会   星稜6ー2大垣日大 ( 2022年3月27日    甲子園 )】 右中指の爪が割れてもマウンドを守った。チーム初の沖縄出身、星稜・マーガードが直訴の先発で6回5安打1失点。初回から自己最速の141キロで不安を一掃すると、プロも注目する手元で動くカットボール、ツーシームの高速変化球でゴロを打たせた。4年ぶり8強への道を切り開いた。
 「爪は半分くらい割れていた。でもマニキュアで固めた。痛みも違和感もなくて、全然いけました」

 夢の甲子園だ。19年夏「星稜の決勝が見たい」と両親に熱望し、家族で飛行機に乗り、憧れだった奥川(現ヤクルト)の投球を見て、進学を決意した。制球の甘さが課題だったが、昨夏県大会中のコロナ辞退で先輩たちが流す涙が、エースの気持ちを強くした。加えて林和成監督が今大会を最後に勇退を決断。「感謝している」の思いを投球にこめた。

 父・マイケルさん(54)は米海軍を経て、沖縄で起業。故郷ユタ州でも親戚が集まりネット観戦。「春のベスト4はまだない。歴史を変えて、その勢いのまま優勝したい」と海の向こうの声援にも応え、奥川超えを目指す。(鈴木 光)

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