国学院久我山 歴史変えた初4強 指揮官V弾の4番・下川辺をハグ「全員野球を体現できてうれしい」

2022年03月28日 16:58

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国学院久我山 歴史変えた初4強 指揮官V弾の4番・下川辺をハグ「全員野球を体現できてうれしい」
<国学院久我山・星稜>5回2死二塁、左越え2ランを放った国学院久我山・下川辺(右)を抱きしめる尾崎監督(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【第94回選抜高校野球大会第9日第3試合 準々決勝   国学院久我山4ー2星稜 ( 2022年3月28日    甲子園 )】 第94回選抜高校野球大会第9日は28日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われた。第3試合では、国学院久我山が星稜を逆転の4-2で下し、春夏通じて初の準決勝進出を果たした。東京勢のセンバツ4強進出は2012年の関東第一以来10年ぶり。
 2点を追う5回、1死二塁から1番・斎藤の右前適時打で1点を返すと、2番手で登板したマーガードの悪送球で同点。さらに4番・下川辺が左越え2ランを放って勝ち越した。投げては2番手で登板した左腕・渡辺、3番手・松本が粘投。リードを守り切った。

 ベンチに戻ってくる下川辺を抱きしめて称えた尾崎直輝監督は「歴史を作る、塗り替えるために甲子園に乗り込んできた。選手と新しい時代を作ろうと言ってきて、全員野球を体現できてうれしく思う」と感無量の面持ち。

 9回は星稜の猛反撃に遭い「ピッチャーが緊張している様子も見えたが、スタンドの皆さんの拍手とか支えてくださった方の力が次の松本に勇気を与えてくれて、抑えられたと思います」と後押しに感謝した。

 また、その9回には無死一塁となってカウント2ボールノーストライクから3番手・松本にズバッとスイッチ。「渡辺が相手打者にあってない部分もあったのでできれば(続投)というところもあったんですけど、うちには豊富な投手がいますので。次何かあったらいくよと準備をさせていた。よく投げきってくれた」と振り返った。

 打線は4回まで無安打ながら、5回に一挙4点。「(5回の攻撃前に)スコアボード見て、『まだノーヒットだぞ、見てみろ』と。思い切ってやろうよと言いまして。思い切っていった結果、ランナーがたまり始めた。泥臭く戦い抜くよと指示出して試合に臨んでいた。ボテボテのゴロでも出塁したらOKだよと。ただ相手投手が勝負してきたら、思い切って腹くくってやりなさいとミーティングして送り出しました」と明かし、「派手な野球できないけど堅実に一人一人がつながって全員で1点をもぎとるというのがうちのスタイル。全員野球を体現してくれている選手が頼もしく見えます」と目を細めた。

 自慢の投手陣も「1人1人が疲労たまっている中でベストピッチングしてくれた。私が勇気を与えるだけ。どっしり構えて次に向かいたい」と冷静に準決勝を見据えていた。

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