明豊 2年生森山の投打の活躍で5年ぶり夏1勝 「3年生の夏を終わらせられない」

2022年08月07日 04:02

野球

明豊 2年生森山の投打の活躍で5年ぶり夏1勝 「3年生の夏を終わらせられない」
<第1日 第2試合 樹徳・明豊>8回2死三塁、明豊・森山は中前に適時打を放ちガッツポーズ (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権大会第1日・1回戦   明豊7-3樹徳 ( 2022年8月6日    甲子園 )】 第104回全国高校野球選手権大会が6日、甲子園で開幕し1回戦3試合が行われた。明豊(大分)は九州勢の先陣を切って第2試合に登場。樹徳(群馬)に7―3で勝利し、8強入りした17年以来、5年ぶりに夏1勝を挙げた。4―3で1点リードの6回途中のピンチに3番手で登板した森山塁投手(2年)が躍動。3回1/3を1安打無失点に抑え、打者としても8回に適時打を放った。
 甲子園で1年ぶりに投げた。成長した姿を見せた。森山がリリーフで登板し、3回1/3を1安打無失点の好救援。明豊に5年ぶりの夏1勝をもたらし、「素直にうれしいです。90点ぐらいのピッチングはできたと思います」と胸を張った。

 1年生ながら昨夏はベンチ入りし、専大松戸戦で救援登板。それ以来の聖地に「入ってきたときから気持ちが昂(たか)ぶった」。4―3と1点リードの6回2死二、三塁のピンチで、3番手としてマウンドへ向かった。「3年生の夏を終わらせられないので、強い気持ちでマウンドに上がった」と真っすぐで勝負し、一ゴロで切り抜けた。7回以降も130キロ台の直球を軸に力投。「強気のピッチングを心がけているので、それができてよかった」と笑みを浮かべた。

 昨秋の九州大会でも登板。飛躍が期待されていたが、今春に右肩を痛めて離脱した。夏の大分大会前から本格的に投げられるようになったが、ベンチメンバー入りはできず、登板機会はなかった。甲子園で久しぶりにベンチ入り。川崎絢平監督は「継投は考えていた。球の強い投手ということで森山を選択した。度胸よく投げてくれた。選手層の厚さとしても収穫だった。苦しい思いをして、もがいてきた」と喜んだ。

 大分大会5戦で52点を挙げた打線は、12安打7得点と甲子園でも好調。森山も5―3の8回、2死三塁で中前にポトリと落ちる適時打を放ち、ガッツポーズ。「監督さんから“ポテンでもいいから、しぶとく打て”と言われていた」と話した。

 前回初戦を突破した17年はベスト8まで駆け上がった。次戦に向け森山は「強気で攻める自分の投球スタイルができれば勝利にも近づくと思う。それを目指して頑張っていきたい」と力を込めた。 (杉浦 友樹)

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