無名の選手たちが明大を活性化させている

2023年06月21日 11:05

野球

無名の選手たちが明大を活性化させている
2季連続42回目の優勝を決め、記念の写真に収まる明大新人ナイン Photo By スポニチ
 リーグ戦で3連覇を決めた明大が、2年生以下の大会であるフレッシュトーナメント(新人戦)でも昨秋に続き連覇を飾った。「明治は次々にいい選手が出てくるね」と他校OBからの声も聞こえてくるが、優勝戦となったこの日の慶大戦ではスポーツ特別推薦以外の選手が頑張った。
 7回に決勝の三塁打を放った中村凌輔捕手(2年=鎌倉学園)は一浪して入学。投手陣を懸命にリードした。遊撃を守った衛藤晃太(2年=大分舞鶴)、1メートル65の小柄ながら代打で貴重な犠飛を記録した八十(やそ)慎之介(2年=玉名)、2番手で登板した郷原怜大(2年=東京都市大付)、代打で登場した岡本藍士(2年=西南学院)も一般、指定校で入学した選手たちだ。

 前日(19日)決勝打を放った内海(1年=広陵)や追加点となる適時打を放った岸本(1年=横浜)ら推薦組はベンチから声援を送った。春の首位打者を獲得した飯森太慈(3年=佼成学園)も指定校入学組。推薦組に負けるか!と努力を重ねレギュラーをつかみ、見事首位打者に輝いた。こういう選手がベンチ入りすると、チームに好影響を与える。この日出場した一般組がレギュラーを勝ち取るためのハードルは高いが、あきらめず汗を流す。その姿勢がチーム全体の底上げにつながっている。

 田中武宏監督を中心に戸塚俊美助監督、福王昭仁コーチがフルタイムで選手とともに汗を流す。努力すれば見ていてくれる人がいるという環境も大きい。甲子園に出場できなかった無名の選手たちが明大を支えている。

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