阪神・前川　貫禄の一撃！「内容がええやんか」直接視察の岡田監督も痛烈右前打を絶賛

2023年06月21日 05:15

野球

阪神・前川　貫禄の一撃！「内容がええやんか」直接視察の岡田監督も痛烈右前打を絶賛 — ＜ウエスタン　神・オ＞7回2死一、二塁、右翼手・前川は鋭い返球でオリックスの二塁走者・福永をアウトにし笑顔を見せる（撮影・後藤　大輝） Photo By スポニチ

【ウエスタン・リーグ阪神9―10オリックス（ 2023年6月20日鳴尾浜）】貫禄すら漂う。交流戦でブレークを果たした阪神・前川が、ウエスタン・リーグのオリックス戦に「3番・右翼」で先発出場し、1安打1打点ときっちり結果を出した。

　その1安打は、5回無死一塁で巡ってきた第3打席で左腕・佐藤の低めのスライダーを引っ張り込み、痛烈に右前に運んだもの。この一撃を見届けた岡田監督も「ゲームでも内容がええやんか」と目尻を下げ、「ヒット打ちました、でもライト前にポテン…とかと内容がちゃうやんか。右中間（方向）にああいう打球（鋭い安打）とか」と改めて才能を称賛した。

　「もうちょっと体のコンディショニングを整えていかないといけない。疲労や体の可動域に気を配ってやっていきたい」

　先月30日の交流戦開幕と同時に1軍デビューした前川は、緊張や気疲れとも戦いながら18試合を完走した。その間、プロ初安打などの節目の一打に加え、多くの課題も手にした。その一つが「変化球を仕留める」ことだ。「変化球を見逃すケースが多かった。ファウルにせず、ちゃんと仕留めないと、一級品の決め球でやられる」と前川。1軍主力とはレベルこそ違えど、佐藤がカウント2ストライクから投じた決め球のスライダーを初振でとらえた打撃に、一定の手応えも得たようだ。

　23日のDeNA戦から再開するリーグ戦でも、背番号58がここぞの一振りで、勝利をたぐり寄せる。（八木　勇磨）