日本ハム・万波 キング並んだ初回先頭25号!逆方向への仰天アーチに新庄監督「ボンズ抜いちゃう」

2023年09月27日 06:00

野球

日本ハム・万波 キング並んだ初回先頭25号!逆方向への仰天アーチに新庄監督「ボンズ抜いちゃう」
<日・ロ>初回、先頭打者本塁打を放つ万波(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム7-0ロッテ ( 2023年9月26日    エスコンF )】 ついに、背中に追いついた。7月12日に本塁打リーグトップを明け渡してから76日。日本ハム・万波が1位の座に返り咲いた。16日のソフトバンク戦以来、自身2度目の先頭打者弾は楽天・浅村、ロッテ・ポランコに並ぶ25号。7―0の大勝を呼び込む豪快な先制打に頬が緩んだ。
 「今年一番、手応えがあった当たりだった。いい本塁打だったと思います」

 初回先頭、美馬の141キロ外角カットボールを捉えると、弾丸ライナーで右翼ブルペンへ突き刺した。逆方向への仰天の一発に、新庄監督は賛辞を惜しまない。「あれができたら(年間)87本くらい行くんじゃない?バリー・ボンズ抜いちゃうみたいな」。ジャイアンツ時代の同僚で、メジャーのシーズン最多73本塁打を放ったスラッガーを引き合いに出すほどだった。

 5月30日のヤクルト戦で、両リーグ最速の10号をマーク。本塁打王争いで1位を走ったが、7月12日に浅村に初めて抜かれた。16号まで約1カ月かかるなど失速し、チームもその間に13連敗。苦しい時期も過ごしたが「意外に焦ったりとかはなく、落ち着いて自分に向き合えていた」。自らを客観的に捉え、できることに注力した。

 新庄監督の後押しもあった。3位進出も厳しい状況となった3日のオリックス戦から、「多く打席が回るように」と1番で起用され続けてきた。16日のソフトバンク戦では先頭打者弾&サヨナラ弾の離れ業。直近は10戦5発と当たりが戻り「タイトルを獲って結果で喜ばすことができれば」と恩返しを誓う。

 球団では日本一に輝いた06年の小笠原道大以来、日本選手としての本塁打王が再び手の届く位置に来た。万波は言う。「ここからですね。残り試合も少ないので、どれだけ落ち着いてできるか」。残り6試合。浅村とポランコに比べ試合数は少ないが、逆転キングへ、全力で打ち続ける。(清藤 駿太)

 ≪球団日本人右打者キングなら52年ぶり≫万波(日)が本塁打王争いのトップに並ぶ25号。チームで本塁打王を獲得したのは16年レアードまで10人(14度)。うち日本人では左打者の06年小笠原道大が最後。右打者では71年大杉勝男以来おらず、万波がタイトルを手にすれば52年ぶりになる。また、チームの最年少本塁打王は70年大杉の25歳シーズン。今季23歳の万波に球団記録更新の期待がかかる。なお、本塁打王が30本未満で決着すれば12年パ・リーグの中村(西=27本)以来11年ぶり。

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