ロッテ場内アナウンスの“レジェンド”谷保さん今季限りで「卒業」セレモニーは固辞「一人の裏方として…」

2023年09月27日 15:45

野球

ロッテ場内アナウンスの“レジェンド”谷保さん今季限りで「卒業」セレモニーは固辞「一人の裏方として…」
今季限りで場内アナウンス業務を「卒業」する谷保恵美さん(球団提供) Photo By 提供写真
 91年から場内アナウンス担当を務めているロッテ広報室の“レジェンド”谷保恵美さん(57)が今季限りでアナウンス業務を卒業することを決断した。
 球団職員として90年に入社。91年からアナウンスを担当し昨年7月17日のソフトバンク戦で公式戦通算2000試合となる金字塔を打ち立てた谷保さんは、今季限りでマイクを置く決断をしたことについて「1990年に入社し、2年目の91年から場内アナウンスを担当をさせていただき、早いもので今年33年目を迎えました。そうしたなか、今年限りで卒業をすることを決めました。突然決めたわけではなく、ここ数年は毎年辞めるタイミングはいつがいいのかを考えていました。その中で昨シーズンは2000試合出場を達成し、やり切った気持ちがあり、昨年のオフの時点で会社とは話をして、あと一年と決めていました」と思いを語った。

 今後については「次の夢としては野球関連ではありませんが、ずっとやってみたいなと思っていたことがあるので、これからいろいろと模索しながら、それを実現できるように頑張っていこうと思っています」と新たなる夢に向かうことを明かした。

 「4番ライト、サブロ~~~」に代表されるように、マリンに欠かせない名物アナウンスはロッテファンだけでなくプロ野球ファンにも愛された。33年。「ファンの皆様にしっかりとご挨拶(アナウンス)をする形での終わり方やセレモニーなどの提案もありがたいことに会社からいただきましたが、一人の裏方として最後は放送室の中から見守る形で静かに終わる方を選ばせていただきました。今シーズン、ZOZOマリンスタジアムで、あと6試合残っています。数えてみると今季最終戦までアナウンスをさせていただくとホームーゲームでアナウンス担当をさせていただいた公式戦がちょうど2100試合となります。最後までしっかりと大好きなZOZOマリンスタジアムで業務を遂行しマイクを置きたいと考えています。また残りのレギュラーシーズンだけではなくクライマックスシリーズ,そしてその先もありますので、今年は最後まで私の声にお付き合いいただければと思います」とロッテ球団、そして選手たちをサポートする立場を貫く決意を語った。

 レジェンドらしい引き際の美学。チームは現在、クライマックス・シリーズ進出を懸けて激闘を繰り広げている。2100試合のその先へ――。谷保さんの最後のシーズンは、まだ終わらない。

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