メッツ千賀、規定投球回到達&200奪三振のW快挙達成「目標にしていた数字。いけて良かった」

2023年09月28日 13:12

野球

メッツ千賀、規定投球回到達&200奪三振のW快挙達成「目標にしていた数字。いけて良かった」
メッツの千賀(AP) Photo By AP
 メッツの千賀滉大投手(30)が27日(日本時間28日)、本拠地でのマーリンズ戦に先発。5回2失点、8奪三振と試合をつくり、規定投球回到達&200奪三振のW快挙を達成した。チームは敗れ13勝目はならなかったものの、メジャーでの1年目は166回1/3を投げて12勝7敗の好成績だった。200奪三振は95年・野茂の236、12年・ダルビッシュの221、07年・松坂大輔の201に次ぐ4人目の快挙。1年目での規定投球回到達は野茂、松坂、ダルビッシュ、前田健太に次ぐ5人目となった。また、防御率2・98でシーズンを終え、投球回に達して2点台でのフィニッシュは野茂(2・54)以来となった。試合後の千賀との一問一答は以下の通り。
 ――200奪三振の持つ意味は。
 「シーズン後半にかけては目標にしていた数字だったので、いけて良かったなという感じです」

 ――メジャー1年目でこの個人成績を3月の時点で出せると思っていたか。「いや、数字だったり成績のことは何も考えられなかった。分からないので、考えられなかったので、ケガなくということは一番の目標に置いていました。いろいろな数字に関してはこうやっていろいろ取材をしてくれる中で、自分で気付いたというか、それなりに働けているんだなという印象はみなさんの取材で思いました」

 ――もっとも誇れることは。
 「ケガなくやれたことだと思います」

 ――最大の難関は。
 「チームがなかなかうまく乗れなくて、勝てなくて、その中で自分の数字、自分のという戦い方は全然気持ちが乗らなくて大変だったというのを一番感じています」

 ――メッツのエースと言われることは来年にどうつながるか。
 「僕がエースと呼ばれないような補強をお願いしたいと思います(笑)。まず僕自身もちろん今年よりさらにいいものを出せるようにオフシーズンにもっともっと自分に厳しくやっていきたいと思います。とにかくチームのために投げている自分と、そうじゃない自分との差が凄くて本当につらかったので、そこが一番かなと思います」

 ――来年への具体的な改善点は既にあるのか。
 「こっちに来て投げ始めたスライダーだったり、他の球の精度もそうですけど、単純に走者を出しすぎの部分が凄くあるので、そこの数字を良くしたいなと思います。でも僕は今年1年間、自分自身が凄く成長できたと思っているので、それに向けて来年もしっかり準備していきたいなと思います」

 ――フォークは1年を通じてほぼ打たれることはなく、メジャーでも頼れる武器だったか。
 「そうですね。やっぱりフォークボールっていう球が僕の代名詞みたいになってくれてますし、ファンの方だけじゃなくて、相手チームの中でも作戦を落とし込めている部分はあると思うので、そこをどう戦っていくかはまた来年の課題であり、必要になってくるところなんじゃないかなと思います」

 ――ブレーブス戦で「このチームを抑えられるように」という話をしていたが、ポストシーズンは観ていくのか。シーズン後のプランは。
 「別に観たりとかは特にしないですけど、やっぱりあのチームはみんなわかっていると思いますけど、頭ひとつ違いますし、ああいうチームと同じディビジョンですし、戦えるってことはまた成長できる大事ないい機会になればなと思っています」(ニューヨーク 杉浦大介通信員)

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