「熱男」松田という男 28日にも引退会見 記者は目撃していた“不惑にして向上心の塊”の姿

2023年09月28日 09:24

野球

「熱男」松田という男 28日にも引退会見 記者は目撃していた“不惑にして向上心の塊”の姿
巨人・松田宣浩 Photo By スポニチ
 巨人・松田宣浩内野手(40)が今季限りで現役を引退することが27日、分かった。きょう28日にも会見を行う。ソフトバンクで一時代を築き、2度のWBC出場や19年のプレミア12では世界一にも貢献。現役にこだわって今季から巨人に加入したが、出場は11試合にとどまっていた。ファンから「熱男」の愛称でも親しまれたベテランが、18年間の現役生活に別れを告げる。
 巨人は昨オフ、松田をムードメーカーとしてではなく、戦力として獲得した。松田は「うれしかった。あのまま辞めないで本当に良かった」と球団に感謝していた。子供の頃から巨人ファン。「やっと、ファンだったと言えますよ」と笑顔を見せていた。

 40歳になっても向上心は変わらなかった。昨年はスクエアスタンスで構えていたが、今年はオープンスタンスに変えた。

 「両目で投手をしっかり見るようにしたら、見えやすくなった」。3月4日の韓国・サムスンとの練習試合では途中出場で大きな左飛を打ち「紙一重だったんですけどね」と熱男ポーズのお披露目ができずに悔しがっていた。

 2軍調整中だった5月には「テンポを速くというか、ムダな動きを省くフォームにしている」と聞いた。いつ取材しても野球小僧のように目を輝かせていた。

 2月の宮崎キャンプ中には若手を連れ、古巣のソフトバンク・柳田も同じ食事の席に誘うなど後輩のために動いた。移籍からたった1年での現役引退となるが松田はチームに有形無形の“遺産”を残した。(巨人担当キャップ・川島 毅洋)

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