楽天 則本→マー君の必勝リレーあるぞ!パ・リーグ最終戦 ロッテとCS争い直接対決で総力戦

2023年10月09日 05:30

野球

楽天 則本→マー君の必勝リレーあるぞ!パ・リーグ最終戦 ロッテとCS争い直接対決で総力戦
キャッチボールする則本(左)と田中将 Photo By スポニチ
 運命の最終決戦だ!パ・リーグは9日にレギュラーシーズン最終戦を迎え4位の楽天と3位のロッテが残り1枠のクライマックスシリーズ(CS)進出を懸けて直接対決する。勝つしかない楽天は則本昂大投手(32)が先発し、同じく先発要員の荘司康誠投手(22)、田中将大投手(34)がブルペン待機する可能性もある。引き分け以上で進出が決まるロッテは小島和哉投手(27)が先発する。
 運命の大一番。もう、セオリーも形も関係ない。狙うは勝利だけ。決戦の地となる楽天モバイルパークで行われた投手練習を見守ったブルペン担当の石井投手コーチは「もう、総動員で」と、先発投手も救援待機させる可能性を示した。

 先発は則本と荘司を両にらみで準備させてきたが、最終的に中5日で則本が選ばれた。大一番を託されるエース右腕は「チームとして良い形で終わりたい。いけるところまで、やれることをやる」と決意を語った。ブルペン入りが濃厚な荘司も「勝つこと以外、余計なことは考えない」と誓った。

 先発投手の継投は近年の短期決戦でも用いられている手法だ。08年の西武―巨人の日本シリーズ第7戦では当時の西武・渡辺監督(現GM)が先発・西口から石井一、涌井とつなぎ、3―2で勝利。その試合で2番手で3回から登板し2回無失点と快投した石井監督が、“奥の手”を繰り出す可能性は十分だ。

 田中将もブルペン待機に備えている。この日は投球練習も行い「言われたところでしっかり力を出せるように」と見据える。救援登板となれば、日本では第6戦で先発で160球を投じた翌日の第7戦で守護神として胴上げ投手となった13年の巨人との日本シリーズ以来。「全く経験がないわけじゃない。そうなったとしても問題ない」と言い切る。

 全国のファンが注目する10・9決戦。本拠地のある仙台市内は雨予報も、すでにチケットは完売している。「最後に勝って次のステージに進まないといけない。選手たちも感じているものがある。ファンの皆さんと喜び合いたい」と田中将。なりふり構わず、最後のCS切符をもぎ取る。(重光 晋太郎)

 ▼08年の日本シリーズ 西武と巨人で争われ3勝3敗で迎えた第7戦は西武が3―2で勝利して日本一を達成。就任1年目の渡辺監督はレギュラーシーズンは先発の柱でもあった西口、石井一、涌井に6回までの2イニングずつを任せる先発リレーを敢行。相手打線の目先を変えて競り勝った。

 ≪仙台は雨で中止の可能性…進出しても過密日程≫9日は楽天モバイルパークのある仙台市内全域が雨予報のため、中止となる可能性もある。予備日は翌10日で午後6時の開始。ただ、10日も雨が降る可能性があり、開催は不透明だ。まだ開催地は決まっていないが、3位以内が確定しているソフトバンクが相手となるCSファーストSの開幕は14日。進出を決めたチームには、厳しい日程も立ちはだかりそうだ。

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