ソフトB・近藤健介、歴史的大偉業なるか FA移籍後の2冠王は史上初「もっと貢献できた打席がある」

2023年10月09日 22:27

野球

ソフトB・近藤健介、歴史的大偉業なるか FA移籍後の2冠王は史上初「もっと貢献できた打席がある」
<オ・ソ>9回1死、近藤は左越え本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1ー4オリックス ( 2023年10月9日    京セラD )】 ソフトバンク・近藤健介外野手(30)が2冠王の可能性を残してレギュラーシーズン全日程を終えた。2004年の松中信彦(ダイエー)以来、19年ぶり史上9人目(13度目)の3冠王に輝くことはできなかったが、FA移籍後の2冠王獲得となれば、史上初の大偉業となる。
 近藤は2打数無安打で迎えた9回1死からの第4打席。オリックス4番手・山岡の146キロ外角直球を左中間席へと運び、リーグトップの楽天・浅村、ロッテ・ポランコに並ぶ26号本塁打を放った。シーズン最終打席での一発に「ある程度、狙っていたんで。最高の結果になって良かった」と笑顔を見せた。

 シーズン全日程を終え、打率は・303。首位のオリックス・頓宮には4厘差届かなかったが、本塁打は首位タイ。打点も87に伸ばし、1試合を残して78打点で追う3位・浅村に9打点差を付けた。初の全試合出場で高水準の成績を残し「そこが一番うれしい」と振り返った。

 打点王はほぼ確実。本塁打王は10日の楽天―ロッテ(楽天モバイル)で対戦する浅村、ポランコの結果次第だが、仮に2冠王となれば、FA移籍後の2冠王獲得は近藤が史上初めての選手となる。2005年に日本ハムにFA移籍した稲葉篤紀が、07年に打率、最多安打と2つのタイトルを獲得したが、打撃3部門での2冠となれば、初めてのこととなる。

 「移籍してきて、優勝するためにと常に思っていた。そこがまずできなかったことが悔しい。もっともっと打てた打席だったり、貢献できた打席というのがあると思うので、そういうところはまた来年以降、しっかりいい数字が付いてくるようにとは思っている」

 チームの成績が一番の目標ではあるが、それに近づくために積み重ねた数字。近藤の存在感が際立つシーズンとなった。

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