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来季1軍監督就任が決定的なソフトバンク・小久保2軍監督がカミナリ ルーキー・生海に「ぬるい」

2023年10月20日 06:00

野球

来季1軍監督就任が決定的なソフトバンク・小久保2軍監督がカミナリ ルーキー・生海に「ぬるい」
フェニックス・リーグの試合後、ベンチでナインに話をするソフトバンク・小久保2軍監督(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【フェニックス・リーグ   ソフトバンク10ー2ロッテ ( 2023年10月19日    生目第2 )】 チルドレンにカミナリだ――。来季1軍監督就任が決定的なソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(52)は19日、みやざきフェニックス・リーグのロッテ戦を指揮。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに招集され、この日、再合流したルーキー・生海外野手(23)の試合前の姿勢に激怒した。リリーフ登板した2年連続2軍開幕投手の田上奏大投手(20)にも来季の先発ローテーション入りは遠いと突き放した。
 再合流戦で2安打?だから何だ。大卒2年目の来季、飛躍が期待される左の大砲候補・生海は再合流初日にマルチ安打を放った。ただ、小久保2軍監督は試合前に見せた気の緩みを許さなかった。

 「あのくらいは打てます。でも決められたことすらできない。期待薄ですね」

 1軍のCSファーストSに登録されていた生海は野村勇とともにこの日、合流して4、5番に並んだ。2回先頭で生海の右中間二塁打から4連打含む6安打5得点につながった。5点差の5回無死一塁は左前打。「調子はまあまあじゃないですか。あとはノーステップ(打法)にして感覚が違う。そこですね」。マイペースの23歳はさらりと振り返るが、実は試合前にカミナリを落とされていた。

 「1人だけ、ウオーミングアップで力を抜いていたので朝から怒鳴りつけた。(練習の)入りが野球人生に直結するし、入りの時点でぬるい。ずっと言ってきても同じことばかりで、これ」と小久保2軍監督はあきれ顔。アップから手を抜かない。言われ続ける2軍のルールに背いた。

 東北福祉大から長距離砲と期待され入団。大卒1年目の今季は1軍戦13試合出場で4安打と振るわずもファーム選手権では4打数4安打。優秀選手賞を獲得し、15日のロッテとのCSファーストSの打線強化要員として出場選手登録された。16日の第3戦では0―0の延長10回1死二塁で甲斐の代打で出場し、空振り三振。しびれる短期決戦後の慢心、心の隙を来季の“指揮官”に見透かされた。

 当然、怒鳴ったのは左の大砲候補への期待の表れでもある。生海はしっかり修正、反省の秋として受け止める。「当たれば飛ぶし、しっかり甘い球を捉えられるかの確率。直球を当たるポイントで一発で仕留めたい」。決まりを守り、ひと振りで決める。カミナリ後には改心していた。 (井上 満夫) 

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