因縁の「10・19」ロッテ戦に敗れたオリックスは2勝1敗に 中嶋監督「俺のミス」

2023年10月20日 05:40

野球

因縁の「10・19」ロッテ戦に敗れたオリックスは2勝1敗に 中嶋監督「俺のミス」
<オ・ロ>ロッテに競り負けたオリックスナイン(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルS第2戦   オリックス5ー6ロッテ ( 2023年10月19日    京セラD )】 「2023 パーソルクライマックスシリーズ パ」は19日のファイナルS第2戦で、オリックスはロッテに5―6で敗戦。1点劣勢の7回にレアンドロ・セデーニョ内野手(25)が一時逆転の2ランを放ったものの、9回に山岡泰輔投手(28)が2失点して逆転負けを喫した。バファローズにとって88年以来35年ぶりとなる因縁の「10・19」のロッテ戦に敗れ、ファイナルSの対戦成績は2勝1敗(アドバンテージ含む)となった。
4度の逆転があった壮絶な打撃戦の末、1点差の惜敗。中嶋監督は「まあ、引っ張りすぎましたね。あそこでスパッといっていれば、展開もまた違っていたと思いますし。ほんとこっちの、こっちのというか俺のミスですね」と2点リードの6回、先発の田嶋が2死から連続四球と適時打2本で逆転を許した続投の判断を悔やんだ。

 この日は「パ・リーグの最も長い日」として語り継がれる「10・19」だった。88年、後にオリックスと合併した近鉄バファローズがロッテと川崎球場で優勝を懸けたダブルヘッダーを戦い、先勝した後の第2試合を4―4で引き分けて優勝を逃した悲劇の記念日。ロッテの吉井監督は当時は近鉄の投手として、2試合とも2番手で登板し、1試合目には勝利投手になっていた。

 阪急がオリエント・リース(現オリックス)への身売りを発表した日でもある。88年以来、昨年まで近鉄、オリックスともにロッテと10月19日に対戦したことはなかった。因縁の日に、因縁の相手との激闘は、またしてもハッピーエンドにならず。ただ、今年はまだまだ先がある。

 アドバンテージを含めた対戦成績は2勝1敗。打線は1点劣勢の初回に1死からCSタイ記録の5者連続安打で3点を奪って逆転した。3―4の7回には2試合連続で4番に座る助っ人・セデーニョが2死1塁から「内角高めの真っすぐにうまく反応することができた」と豪快な左越え2ラン。当時の助っ人、オグリビー、ブライアントに負けないパワーを見せつけた。

 指揮官も「いいつながりだと思います」と2試合で18安打13得点の打線に手応えを深めた。連投を避けて抑えの平野佳はベンチを外れ、左腸腰筋の筋損傷から復帰したばかりの山崎颯も温存するなど余力も残した。きょう20日の第3戦でしっかりとリベンジを果たし、3年連続の日本シリーズ進出に王手をかける。 (中澤 智晴)


 ▽パ・リーグの「10・19」 1988年は首位の西武が10月16日に全日程を終了。2位の近鉄は残り3戦全勝が優勝条件となり、18日はロッテに勝利。19日は川崎球場でロッテとのダブルヘッダーに挑んだ。第1試合は3―3の9回に梨田昌孝の決勝打で勝利。午後6時44分から始まった第2試合は8回にブライアントの本塁打で勝ち越した直後高沢秀昭に同点被弾。午後10時56分、延長10回4―4で引き分けた。「試合開始から4時間を経過して新しいイニングに入らない」という規定があり、9回にけん制死の判定を巡ってロッテ・有藤通世監督が抗議を9分間続けたことも議論を呼んだ。熱戦の裏で夕方には阪急がオリエント・リース(89年4月にオリックスに社名変更)に球団を売却する発表もあった。

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