楽天・松井裕 海外FA権行使を表明 大谷との対戦に意欲「しっかり抑えられるように」

2023年11月09日 05:27

野球

楽天・松井裕 海外FA権行使を表明 大谷との対戦に意欲「しっかり抑えられるように」
FA権の行使を報告する松井裕(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 楽天の松井裕樹投手(28)が8日、仙台市内の球団施設で今季取得した海外FA権を行使して、メジャー挑戦を表明した。日本では通算236セーブを挙げたが、海を渡ればゼロからのスタート。エンゼルスからFAとなった大谷ら左の強打者を封じ、守護神の座をつかみ取る。
 夢の実現へ。松井裕が海外FA権を行使して、メジャーへの挑戦を決断。会見では長年、抱き続けてきた思いを明かした。

 「まだまだ自分を成長させてくれる舞台がある。年齢も含めてこのタイミングが一番良いのかなと思った」

 メジャーを意識するきっかけが、オフの自主トレで師事した田中将の存在だった。14年から20年までヤンキースに在籍。「世界トップのリーグでやっている選手と練習して毎年、刺激を受けた」。気がつけば、自身も最高峰の舞台を目指すようになった。先輩右腕からは「トライできるなら行った方がいい」と背中を押してもらった。

 エースを目指してプロ入りしたが、2年目で守護神に抜てきされた。「先発でうまくいかないところからスタートした。中継ぎとして海外にトライするとは思っていなかった」。10年間で3度のセーブ王に輝き、通算236セーブを積み上げた。

 日本では確固たる地位を築いたが、海を渡れば挑戦者になる。「いいところで投げさせてもらえるように結果を出していきたい」。日本ハム時代の大谷とは2打数1安打1三振。守護神の座を手に入れるべく「左投手なので対戦する可能性は大いにあると思う。しっかり抑えられるように」と力を込めた。

 10月下旬にはワールドシリーズを現地観戦した。「この中で投げたいと改めて思った」。現在はメジャー球を使った投げ込みを行い、渡米への準備は着々。米メディアによると、パドレス、カブス、ヤンキースなど9球団が興味を示しており、争奪戦の行方が注目される。(重光 晋太郎)

 ◇松井 裕樹(まつい・ゆうき)1995年(平7)10月30日生まれ、神奈川県出身の28歳。桐光学園では2年夏の甲子園で史上最多の10連続を含む1試合22奪三振。13年ドラフト1位で楽天入団。19、22年に最多セーブ投手に輝き、今季4月5日の西武戦で史上最年少での通算200セーブを達成した。15年プレミア12、17、23年WBC日本代表。1メートル74、74キロ。左投げ左打ち。

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