「24年8・1」甲子園100周年の日に伝統の一戦開催 事業本部営業部長「ふさわしいイベント、演出を」

2023年11月09日 05:15

野球

「24年8・1」甲子園100周年の日に伝統の一戦開催 事業本部営業部長「ふさわしいイベント、演出を」
阪神・岡田監督 Photo By スポニチ
 セ、パ両リーグは8日、24年のセ・リーグ公式戦と交流戦の日程を発表した。パの日程と、試合開始時間入りの詳細日程は後日発表される。阪神は8月1日に本拠地・甲子園で巨人戦を開催することが正式に決まった。来季の日程編成で最もこだわった一戦で、1924年(大正13)8月1日に完成した甲子園の100周年を「伝統の一戦」で盛り上げるプランが実現した。
 今春から進めていたプロジェクトで、担当した事業本部営業部の大西邦佳部長(50)は「甲子園の誕生日である8月1日に試合を入れたいという強い思いがあった。今回は切に…とお願いした」と明かした。

 5月の理事会で5球団に申し入れ、営業担当者会議で巨人戦実現を働きかけて5球団の理解と賛同を得た。「正式に決まったので甲子園100周年にふさわしいイベント、演出を検討していきたい」。日本一のチャンピオンフラッグを掲げ、7月30日からの巨人3連戦を100周年シリーズとして盛り上げる計画だ。

 一方で球団初のリーグ2連覇へ発進する3月29日の開幕は敵地・東京ドームで迎えることが決まった。セは22年の上位3チームに開幕カードの開催権が与えられ、同年3位だった阪神は高校野球の選抜大会が甲子園で開催中であることと、京セラドームをオリックスが使用予定のため開幕カード開催を辞退。同年4位だった巨人に権利が移った。

 岡田監督にとっては第1次政権1年目だった04年以来、2度目の巨人との開幕戦で、前回は監督通算666勝の1勝目をつかんだ。今回は阿部新監督の初陣として盛り上げた上で、甲子園100周年に弾みをつける一戦になりそうだ。(鈴木 光)

 ▽甲子園100歳 1915年に始まった全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高等学校野球選手権大会)は当初、大阪府の豊中球場や西宮市の鳴尾球場で開催。野球熱の高まりと大規模な球場の建設を求める声に応え阪神電鉄が沿線に新球場を計画し、1924年8月1日に完成し「甲子園大運動場」として開場式が開かれた。プロ野球は初年度の1936年4月29日に大阪タイガースが金鯱軍と初の公式戦。

 ○…01年までは前年上位3球団が「開幕権」を得ていた。02年にサッカーW杯の日本開催の影響で全国6都市で分散開幕したことで03年以降は「2年前」の上位3球団へ変更。11年の東日本大震災による開幕延期を受けてパのみ12年から「3年前」の順位を反映。さらにコロナ下の20年開幕延期で21年はセ「3年前」、パ「4年前」。23年は、セは短縮シーズンだった20年成績を反映せず「2年前」、パは「4年前」の順位とした。22年の日本ハム(18年3位、19年5位)は23年に新本拠地エスコンフィールド開場で開幕を迎えるため楽天(18年6位、19年3位)と開幕権を交換し、敵地(ペイペイドーム)で開幕した。

 ▽セントラル野球連盟選手権試合アグリーメント 第55条(試合日程の原則)(2)開幕試合は前々年度順位により1位、2位、3位球団が主催する。ただし、主催球団、開催球場等の都合により、上記上位3球団のうち1球団の主催が不可能になったときは、4位球団が代わって開幕試合を主催することができる。

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