日本ハム・清宮 台湾プロ野球で3年連続本塁打王の高国輝氏の助言生かす

2023年11月09日 06:00

野球

日本ハム・清宮 台湾プロ野球で3年連続本塁打王の高国輝氏の助言生かす
フリー打撃で柵越えの打球を飛ばす清宮(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 キングのエキスを注入された。日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が8日、エスコンフィールド北海道での秋季キャンプで打撃練習に取り組み、視察に訪れている台湾プロ野球の富邦ガーディアンズの高国輝(ガオ・ゴーフェイ)コーチ(38)と打撃談議を交わした。台湾では3年連続本塁打王に輝いた同氏の助言を生かし、来季への飛躍のきっかけにする。
 つかの間の談議だった。それでも、清宮にとっては貴重な時間になった。右手と左手の間を開けグリップを握りながらティー打撃を行う富邦ガーディアンズコーチの高国輝氏の姿に興味が湧いた。

 「ティーでグリップを離して打ったりしてて、面白いなと思います。一つ引き出しになったかな」

 高氏がグリップを離してティー打撃をした目的は後ろの手への意識付けだった。「上の手(左手)の意識を高めるというか。返さないように意識して振るみたいなところ。凄い感覚が出やすかった」と振り返る。この日は、今季で現役引退したばかりの高氏とともにフリー打撃を回り、快音を響かせる姿も目にし「丁寧に打っている印象。形を確認しながら、力任せに振っていない。さすがだなと思った」と14~16年に台湾で本塁打王に輝いた打棒に目を輝かせた。

 高氏も清宮の打撃に「身体能力は高い。上半身の力を使い過ぎる感じがするので、下半身を使ったほうがいいという話をした」と自身の打撃理論も伝授。丘昌栄監督(51)を伴った視察は、富邦ガーディアンズ側からの提案で実現したが、球団幹部は「一方的にというのではなく、お互いにいい効果になれば」と期待していただけに、その効果が早速表れた。2人は、10日には沖縄・国頭での秋季キャンプも視察する予定だ。

 今季は昨年を下回る10本塁打で、潜在能力からするとまだ物足りない。このオフはトレーニングをメインにして体づくりに取り組む中で、良い教材から得たエッセンスを、自身の技術練習に落とし込む。(田中 健人)

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