“若侍”から26年WBCへ 阪神・佐藤輝「結果残す」 16日開幕アジアプロ野球チャンピオンシップ

2023年11月09日 05:15

野球

“若侍”から26年WBCへ 阪神・佐藤輝「結果残す」 16日開幕アジアプロ野球チャンピオンシップ
昨年11月、侍ジャパンのメンバーとして豪州戦に出場した阪神・佐藤輝(撮影 2022年11月9日) Photo By スポニチ
 「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(16~19日、東京ドーム)に侍ジャパンの一員として出場する阪神・佐藤輝明内野手(24)が8日、甲子園球場のクラブハウスを訪れ、“若侍”での活躍を2026年開催予定の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場へつなげると誓った。プロ同期生で、主将、4番を務めるDeNA・牧のサポート役にも名乗りを上げ、まずはアジアの頂点に狙いを定めた。
 日本一の歓喜から3日、死闘を終えた佐藤輝の体から、疲労は完全には抜けていない。「(休養は)まだ足りない」。他の主力野手がオフに入る一方、まだ戦いの舞台が残る。日本の次はアジアの頂点。9日には森下とともに侍ジャパンが合宿を張る宮崎へ向かう。

 「もちろん頑張りたい。しっかり、選ばれたからには、年齢制限はあるが、日本代表なので頑張りたい」

 先月10日に甲子園球場を視察に訪れた侍ジャパン・井端監督から「レギュラーとして何年もやっていますし、守る方も含めて、年齢も上の方ですし、引っ張ってくれれば」と大きな期待を寄せられた。熱意に応えて参戦を決断。改めて「結果を残したい」と断言した。

 力強く言い切ったことには、大きな理由がある。26年開催予定の第6回WBCだ。昨年11月も侍ジャパン強化試合にも出場し、今春の第5回WBCのメンバーに選出される可能性もあっただけに、3年後に懸ける思いはひとしお。「アピールになるんだったら、やっぱり結果を残すことが一番」。世界の猛者たちを相手に斬り合うステージへ進むためにも、24歳以下の選手が主となる今大会では抜きん出た力を示したい。

 「牧がキャプテンに就任したらしいんで、それについていく」

 20年ドラフトでプロ入りした同期生でもあるDeNA・牧は、一足早く宮崎で調整中だ。持ち前の明るいキャラクターと、今春WBCでも主力として世界一に貢献した経験値から、選手主導で主将に選ばれた。佐藤輝がフォロー役として加われば鬼に金棒だ。何より今季の日本一チームの主力として一目置かれる存在。牧とは打順4、5番で並ぶことが予想され、日の丸を背負って堂々、グラウンドに立つ。

 「また、(安芸キャンプとは)違うものを得られると思う」

 岡田監督も残念がっていたように、森下とともに「鍛錬の秋」は送ることができない。代わりに真剣勝負の場でしか味わえないこともある。アジア最強の称号を勝ち取り、26年世界一への序章とする。(八木 勇磨)

 《昨年11月の強化試合では結果残せず》
 ○…阪神・佐藤輝は22年11月の「侍ジャパンシリーズ 強化試合」でも代表入りした。5日の日本ハム戦、6日の巨人戦は合計7打数1安打。9日のオーストラリアとの第1戦は「8番・右翼」で先発。初回の守備で送球が適時失策となり先制点を許し、6回に右中間へ適時二塁打を放って4打数1安打1打点。10日の第2戦は三塁守備から途中出場し、2打数無安打だった。

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