大谷争奪戦開始 マリナーズ編成本部長「全30球団が彼に興味を持つと確信している」

2023年11月09日 03:00

野球

大谷争奪戦開始 マリナーズ編成本部長「全30球団が彼に興味を持つと確信している」
大谷翔平(AP) Photo By AP
 早くも「大谷狂騒曲」が始まった。注目のGM会議の初日はア・リーグ15球団の編成トップが報道陣に対応。エンゼルスから初めてFAとなった大谷に関する質問が集中した。
 本拠地開催だった昨夏の球宴で「Come to Seattle!(シアトルに来て!)」の大合唱が話題になったマリナーズのジェリー・ディポト編成本部長は「全30球団が彼に興味を持つと確信している」と各球団の思いを代弁。菊池が所属するブルージェイズのロス・アトキンスGMも「彼が自分たちのユニホームを着てプレーする姿を想像し、興奮しない球団はないだろう」と二刀流スターとして絶大な人気があることを強調した。

 注目は今季まで6年間所属したエンゼルスの動向だ。今季の大谷は投手で10勝、野手では44本塁打でタイトルを獲得も、チームは9年連続でプレーオフ進出を逃した。チームをどう再建し、ワールドシリーズ制覇を目標に「(順位争いで)ヒリヒリする9月を過ごしたい」と希望する大谷と、どうやって再契約にこぎ着けるのか…。独占交渉期間が終わり、他球団との交渉が解禁された前日は会場でアート・モレノ・オーナーと話し込む場面もあったペリー・ミナシアンGMは「我々にはプランがある。プランを実行し、行く末を見守る」と意味深な言葉を語り「交渉ごとについては何も語らない」と口をつぐんだ。

 ある有力代理人は「(9月に受けた右肘手術の影響で)来季登板できない大谷に腰が引ける球団もある」と指摘するが、今オフの注目度は断然トップだ。最低でもメジャー史上最高の総額5億ドル(約750億円)ともいわれる大争奪戦。いよいよ、その幕が上がった。(笹田 幸嗣通信員)

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