DeNAドラ1 度会V弾「強い真っすぐを一発で仕留められた」 ENEOSの3度目頂点へ大勝発進

2023年11月09日 05:00

野球

DeNAドラ1 度会V弾「強い真っすぐを一発で仕留められた」 ENEOSの3度目頂点へ大勝発進
<TDK・ENEOS>2回、先制ソロを放ち、雄叫びを上げるENEOS・度会(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第48回社会人野球日本選手権大会1回戦   ENEOS9―2TDK ( 2023年11月8日    京セラD )】 開幕し、1回戦3試合が行われた。11年ぶり3度目の優勝を狙うENEOSは、DeNAからドラフト1位指名された度会隆輝外野手(21)が「5番・右翼」でフル出場。2回に先制の右越えソロを放ち、TDKに大勝した。三菱自動車岡崎、日本生命も危なげない試合ぶりで、それぞれ2回戦に進んだ。
 圧巻の一撃だった。先頭の2回だ。ENEOSの5番・度会のバットが勝利への号砲を鳴らした。カウント3―1からの5球目、内角低め146キロ直球をフルスイング。弾丸ライナーで、右中間スタンドへ突き刺した。

 「(相手は)直球が強くて、好投手というデータが入っていた。その投手の強い真っすぐを一発で仕留められたのは、良かった」

 今秋ドラフトで3球団が競合した実力を、社会人最後の全国舞台でもいかんなく発揮した。150キロ台連発の相手先発・佐藤亜の鋭気をくじく先制パンチ。一振りで試合の流れをたぐり寄せ、快勝劇の先陣を切った。

 「自分も肩には自信がありますし、行ってくれたら刺したいという思いはありました」

 守備でも魅せた。5回。1点を失い、なおも1死三塁から9番打者のやや右翼線寄りの右前打を処理。その際、「この捕り方をしたら(打者走者が二塁へ)来るだろうな」と予測し、次の動きにつなげた。二塁への強く正確な送球で刺し、相手の反撃ムードを吹き飛ばした。DeNA・横山道哉スカウトは「相手投手の直球も速かったが、対応できていた。開幕スタメンで出てくれれば、しっかり結果も残せると思う」と改めて期待を寄せた。

 この日は元ヤクルトのオールラウンダーとして活躍した父・博文さんもスタンドで観戦。度会は「遠くからわざわざ来てくれて、その前で本塁打が打てたのは良かった」と親孝行の一撃にうなずいた。そして「監督を胴上げして最高の笑顔でこの大会を終えたい」と、“野球のお父さん”と慕う大久保秀昭監督の胴上げを見据えた。

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