中日・中田 家族とともに名古屋で勝負「一緒に生活することに」 背番号6で狙うは打点王

2023年12月07日 04:45

野球

中日・中田 家族とともに名古屋で勝負「一緒に生活することに」 背番号6で狙うは打点王
入団会見を終え、バットを手に笑顔でポーズする中田(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 巨人から自由契約を選択して中日入りした中田翔内野手(34)が6日、名古屋市内で入団会見を行った。年俸3億円(金額は推定)の2年契約で背番号は6。「最後ここでやり切りたい」と生涯ドラゴンズを宣言した。2年連続最下位からの巻き返しを期す立浪竜に、通算303本塁打、1062打点の頼もしいスラッガーが加わった。
 結んだドラゴンズブルーのネクタイが決意の表れだった。日本ハム、巨人に続く3球団目。新天地で来季17年目を迎える中田は、きっぱりと言い切った。

 「年齢的には最後、ラストスパート。まだできると思っているので、こういう決断をした。これも縁だと思うし、球団側の気持ちがありがたかった。最後ここでやり切りたいという気持ちは強い」

 昨オフに巨人と3年契約を結んだが、契約途中で終了できるオプトアウトの権利を行使。契約を解除し出場機会を求めて決断した。プロ野球人生の集大成を“強竜打線”復活に注力する構えだ。

 「一番は打点。打点は犠牲になってくれる選手もいて、そういうのも含めて打点に価値を感じている。毎年100打点は打ちたい気持ちでやってきた。(3度獲得した打点王は)毎年、狙っているタイトルです」

 家族の支えもある。負担をかけたくない思いから単身赴任も覚悟した中で、夫人の後押しも決め手の一つ。「名古屋で一緒に生活することになると思う。嫁は、何を警戒してるのか“単身はダメだ”と。悩んでいた僕の尻を叩いてくれたのは嫁」とユニークな言い回しを交えて明かした。

 同僚からも熱烈歓迎を受けた。入団会見に備えて名古屋入りした5日、飲食店で食事していた時のこと。選手会長を務める柳が知人の紹介を受けて突然、来店したといい、「僕は人から敬遠されてきたタイプの人間だけど、あいさつに来てくれた。男らしい彼が好きになりましたね」と笑った。

 背番号は6。球団では落合博満や大阪桐蔭の先輩・平田良介が背負った特別な番号だ。「いつか中日の6番といえば中田と言ってもらえるように」。若手主体で変革期にある立浪竜に頼もしい打線の核、「竜の中田翔」が誕生した。 (湯澤 涼)

 ○…会見に同席した立浪監督は中田について、「ここ一番で打ってくれる選手として当然、期待しています」と歓迎した。13年WBCで打撃コーチと選手としてともに戦った間柄。「来年35歳ですが、ここから、もう一回伸びる時期でもあると思う。しっかりドラゴンズで野球生活が終われるようにサポートしたい」と話した。

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