ダウン更改のソフトバンク・栗原 来季10年目の誓いはフル出場&100打点「最後に小久保監督を…」

2023年12月07日 05:00

野球

ダウン更改のソフトバンク・栗原 来季10年目の誓いはフル出場&100打点「最後に小久保監督を…」
契約更改交渉に臨む栗原(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの栗原陵矢外野手(27)が6日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、700万円ダウンの年俸6300万円でサインした。今季は8月に右手首の骨折で戦線離脱し、96試合出場と不完全燃焼だった。来季の目標を全試合出場、100打点と設定。同一シーズンに両記録を達成すれば、球団では2003年の城島健司以来となる。快挙を達成して完全復活をアピールする。
 来季こそという思いが言葉の端々からにじみ出た。今季は左膝の大ケガから復帰を果たし、自身初の開幕4番を務めるも8月に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で離脱。96試合出場で打率・239、13本塁打、49打点に終わった。栗原は「自分に期待しながら挑んだシーズンだったけど、全然納得できる数字ではないし、期待に応えられなかった」と振り返り、来季の完全復活を期し、全試合出場と100打点を目標に設定した。

 「全試合出たい。打点は意識しながらやりたいし、100(打点)あればいいかな」

 シーズン100打点は18年の柳田(102打点)以降、球団からは出ていない。三塁手となれば01年の小久保裕紀(現監督、123打点)が最後で、栗原の自己最多は21年の77打点。高いノルマを自らに課したのは、積もり積もった悔しさがあるからだ。「本当につらかったし、チームが熱い戦いをしている時にいられなかった悔しさがある。とにかく優勝したいという気持ちが強い」。チームの勝利に直結する打点を重視して突き詰める。

 さらに同一シーズンで全試合出場と100打点の両方をクリアすれば、03年に達成した城島健司(現会長付特別アドバイザー)以来の快挙となる。「(来年は)やり切った1年にしたいし、1年間グラウンドに立ち続けて終われたらいいなと思う」と語った。

 プライベートでも発奮材料がある。11月に人気モデルの愛甲千笑美と結婚し、守るべきものができた。小久保監督に結婚を報告した際には「やっと落ち着いたかと言われた」と苦笑いを浮かべ、「より一層、頑張らないといけない。家族のために、自分のために、本当にやらないといけない年」と意気込んだ。

 昨オフに米アリゾナで単身行った自主トレは、今オフも海外で後輩の井上と行う予定でいる。リハビリが長引いている右手首については「7~8割」と現状を語り、「(キャンプインの)2月1日にしっかりと合わせていく」と照準を定めた。

 「最後に小久保監督を胴上げすることができたら」。試練を乗り越えた先にある、味わったことのない達成感を追い求めていく。 (森 寛一)

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