【24年ドラフト候補 西日本】愛知工大の最速157キロ右腕・中村優斗

2023年12月30日 06:30

野球

【24年ドラフト候補 西日本】愛知工大の最速157キロ右腕・中村優斗
愛工大・中村優斗(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 西日本の2024年ドラフト候補の中に、早くも「1位指名間違いなし」の評価を受ける投手がいる。関大の最速153キロ左腕・金丸夢斗と、愛知工大の最速157キロ右腕・中村優斗の2人だ。アマチュア野球界を盛り上げるに違いない「左右の目玉」を中心に、NPBスカウトが注目する逸材たちを紹介する。 (取材・構成=河合 洋介)
 【愛知工大・投手 中村優斗】公務員志望だった愛知工大・中村が、世代最速投手として大学最後の一年を迎える。23年12月上旬に行われた大学日本代表候補の強化合宿でその名を全国区にした。先発した紅白戦で自己最速を3キロ更新する157キロを計測。周囲の度肝を抜きながら「目標は160キロ」と平然と答えた。
 中学時代の夢は「公務員」だった。公務員試験の合格率が100%近いと聞き高校野球では無名校の諫早農(長崎)に進学。「公務員になって安泰だ!と思っていました」。しかし、そんな無名右腕の投球が91年にロッテで首位打者を獲得した愛知工大・平井光親監督の目に留まった。何度も長崎まで足を運んでくれて「大学でプロを目指そう」と口説かれた。そして夢は公務員からプロ野球選手へ切り替わった。
 大学で本格的にウエートトレーニングに取り組むと、直球がうなりを上げ始めた。高校で145キロだった最速が1年秋で150キロ到達。3年春秋のリーグ戦で最多奪三振をマークなど、すでに別格の数字を残している。
 「プロに行くからには1位で行きたい。そして憧れの山本由伸投手のようにNPBで結果を残しメジャーで活躍できる投手になりたい」。安定志向だった姿勢も今は昔。1位指名すら通過点にしようとしている。

 ◇中村 優斗(なかむら・ゆうと)2003年(平15)2月8日生まれ、長崎県諫早市出身の20歳。小学2年から長田ジュニアクラブで野球を始めて投手。長田中では軟式野球部所属。諫早農では1年秋から背番号1でベンチ入り。愛知工大では3年春秋のリーグ戦で最多奪三振を獲得。50メートル走6秒6、遠投120メートル。1メートル76、81キロ。右投げ左打ち。

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