ソフトB・椎野 3軍打撃投手兼総合スタッフに転身 1メートル96右腕は〝打たれて〟若手育成に励む

2023年12月30日 05:45

野球

ソフトB・椎野 3軍打撃投手兼総合スタッフに転身 1メートル96右腕は〝打たれて〟若手育成に励む
椎野新 Photo By スポニチ
 侍ジャパンが世界一を奪還した3月のWBCから、阪神とオリックスの関西決戦となった日本シリーズまでプロ野球で彩られた2023年。バラ色のオフを過ごす選手がいる一方、多くの選手がユニホームを脱いで再出発する。今年も去りゆく選手を2回に分けて紹介する、年末恒例の「惜別球人」。第2回はパ・リーグ編。
 【ソフトバンク・椎野新】パ・リーグ日本人最長身タイの1メートル96の剛腕は来季から“打たれる”ことが仕事となる。今季限りで現役引退を決めた椎野は来季から3軍打撃投手兼総合スタッフに転身する。

 「気持ちは完全に入れ替わってます。ガンガン、バンバン、気持ち良く打ってほしい。3軍選手が2軍、そして1軍に上がるまで打撃の調子を助けたい」

 来春キャンプからの業務開始を前に今オフは打撃投手の先輩に聞き込み開始。調整と投げ込みも再開した。「3軍戦は140試合くらいある。肩を、いつでもつくっておかないと」。マウンドで強気を貫いたが普段は誠実な人柄。準備も丁寧だ。中継ぎで実働5年。思い出の試合は自己最多36試合を投げた19年の7月8日の西武戦だ。5時間21分の延長12回決着となった総力戦に8番手で登板し勝利投手となった。そこまで2連投中のため、登録はされていたが投げない予定だった。「延長になってモイネロ不在で松田遼馬も投げ終えて。“肩、つくって~”って急に言われて投げたら次の攻撃で勝った。終電でお客さんも投手もおらんやんって」と笑顔で振り返る。

 これから3軍野手を右腕一本で調子づかせる。当然、規格外の長身も生かす。「高い視野を広く使って周囲の手伝いもしながら。新人、若手投手に一日の流れも教えたい」。親心も、芽生えている。(井上 満夫)

 ◇椎野 新(しいの・あらた)1995年(平7)10月10日生まれ、新潟県出身の28歳。村上桜ケ丘では甲子園出場なし。国士舘大から17年ドラフト4位で入団。18年5月27日の楽天戦で初登板。通算78試合で6勝4敗、防御率3.87。1メートル96、91キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年12月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム