阪神・岡田監督 ミエセスにバレンティン打法のススメ 本塁打量産へ“前でさばけ”

2024年01月07日 05:15

野球

阪神・岡田監督 ミエセスにバレンティン打法のススメ 本塁打量産へ“前でさばけ”
阪神・ミエセス Photo By スポニチ
 阪神・岡田監督が、来日2年目の飛躍を期待するミエセスに“バレンティン打法”の習得を勧めた。求めるのは、もちろん長打力。助っ人ならではのパワーで本塁打量産を願った。
 「ボールをつぶしすぎるんよなあ。力が伝わっていなくて、もったいないんよ。バレンティンは、めちゃめちゃ(ミートポイントを)前で打ってたやろ。あれだけパワーがあったら前でポーンと打ったら飛んでいくんよ」

 バレンティンは11年にヤクルト入団。3年目の13年にNPB新記録となるシーズン60本塁打をマークするなど、日本球界で通算301本塁打を放った。岡田監督が力説したのは、類いまれなパワーを生かすために“前でさばけ”という一点だ。

 「ほとんど泳いだホームラン。差し込まれたのは少ないし、力があるから差し込まれたらドライブがかかってしまうしな。ミエちゃんもドライブがかかるやろ。だから(バレンティンは)ええ手本になるよ」

 指揮官はミエセスに大化けの可能性があると確信している。昨年2月の沖縄・宜野座キャンプを訪問した、11年当時はヤクルトの監督だった小川淳司GMから聞いた一言を、今でもはっきりと覚えているからだ。

 「“バレンティンの1年目より全然マシ。キャンプでは外野にも飛ばなかった”って言うとったわ。それでも、あんなに化けるんやからなあ」

 昨年は60試合出場で打率・222、5本塁打、16打点。成績だけをみれば解雇されても仕方がない。残留できたのは歴史に名を残す大砲になるだけの伸びしろを感じているから。38年ぶりの日本一を達成した岡田監督の眼力通り、バレンティン級の怪物に生まれ変わるか――。

 ▽バレンティン 11年にヤクルト入団。初年度から31、31、60本塁打で3年連続の本塁打王。3年目13年の60本塁打は64年王貞治(巨)の55本塁打を49年ぶり更新のプロ野球新記録。来日当初は好不調の波が激しく、11年は打率最下位、12年は規定打席未満の本塁打王の珍記録を樹立。20年のソフトバンク移籍を経て21年まで11年間で301本塁打、794打点、打率.266。右投げ右打ち。

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