メッツ・千賀 先発投手の発言力の違いに驚き「上の人がここで投げたいって言うと僕がどんどんずれた」

2024年01月07日 13:50

野球

メッツ・千賀 先発投手の発言力の違いに驚き「上の人がここで投げたいって言うと僕がどんどんずれた」
メッツの千賀滉大投手(ロイター)
 メッツの千賀滉大投手(30)が7日、「とんねるず」の石橋貴明(62)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。メジャーでは先発ローテーション投手内の序列によって登板日に優先順位があることを明かした。
 千賀はメジャー1年目の今季は29試合に先発して12勝7敗、リーグ2位の防御率2.98の成績を残した。ゴーストフォークを武器に、166回1/3を投げ、202奪三振を奪うなど持ち味を存分に発揮。ナ・リーグ新人王の最終候補に入っていたが受賞はならず、2018年のエンゼルス・大谷翔平(現ドジャース)以来、日本選手5人目となる栄誉を手にすることはできなかった。しかし、開幕直後の序列は「最初3番手だった。ベテランが4人と僕のローテで始まって、3番手ですけど優先順位としては4番目、5番目くらいの発言力だった」と説明した。

 メジャー1年目のため、他の投手の登板日次第でローテーションが不規則になることもしばしば。「上の人たちがここで投げたいって言うと僕がどんどんずれたりして、中6とかになったりした。中4になったり、中5になったり、前半戦はずっと不規則だった。シャーザーとバーランダーが偉大すぎて、あの2人が中4でずっと回りたいって言ったらその通りにいかざるを得ない」とサイ・ヤング賞を獲得したマックス・シャーザー投手とジャスティン・バーランダー投手の2人の意向が登板日に大きく反映されていたという。

 優勝候補筆頭と予想されながら今季ナ・リーグ東地区4位に沈んだメッツは、夏場にシャーザーとバーランダーをトレードで放出し、来季を見据えてチームを解体。大物右腕2人が抜けた後半戦は、千賀が実績を積み上げていたこともあり「優先順位が一番で回してもらえた。投げる日がわかって試合に臨めたので、この日に投げるというのが前の登板からわかっていたのでイメージをつくりながら回れたのがよかった」と振り返った。

 メジャーで学んだのは自己主張だという。「アメリカは自分で中4で組んでいって疲労が出たから中5でいくとか、自分で言うのが向こうの文化。僕はそういうのをしたことがない。自分でこの日がいいっていうのに慣れていなくて最初は結構戸惑いました。行けと言われたところでしか行ったことがないのでわからない。自分で主張して言うっていうのがベースなのがメジャー」と驚いた様子で話した。

 石橋は今季に向けて「開幕からでしょ」とメジャー初の開幕投手を期待。しかし、千賀は「そういうつもりではいきたいですけど、チーム的には僕じゃなくてもっと上の人が来ないと勝っていくことができないと思っています」と冷静に話していた。

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