ヤクルト中村 WBC決勝で大谷翔平が奪った空振り三振「当たると思ったんですよ、トラウト選手に」

2024年01月07日 16:02

野球

ヤクルト中村 WBC決勝で大谷翔平が奪った空振り三振「当たると思ったんですよ、トラウト選手に」
中村悠平 Photo By スポニチ
 ヤクルトの中村悠平捕手(33)が7日に放送された日本テレビ系の新春恒例特番「大和地所スペシャル 超プロ野球ULTRA」(後2・00)に出演。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で米国代表のマイク・トラウトを空振り三振に打ち取り、世界一に輝く“直前の心境”を明かした。
 当時エンゼルス所属で、この試合に「3番・DH」として先発出場していた大谷翔平投手(29=ドジャース)が9回に登板。大谷とは当時チームメートで、仲のいいトラウトが1点差の2死で打席に入るというドラマチックな展開に日米が沸いたが、大谷が鋭く曲がるスライダーで空振り三振に打ち取り、日本は3大会14年ぶりの世界一に輝いた。

 その時にバッテリーを組んでいたのが中村。ほぼ初見で大谷のボールを“ビタ止め”して能力の高さを見せつけたが、実はあの空振り三振の直前、大いに焦っていたという。

 右打者のトラウトにとって、スライダーは内角へ食い込んでくるのではなく外角に逃げていく球。だが、中村は大谷が最後のスライダーを投げた瞬間、「本当に当たると思ったんですよ、トラウト選手に」と死球を覚悟したという。

 スーパースターのトラウトに死球を当てることになったら大騒動になることは免れない。それだけに「うっ!って一瞬、間(ま)というか。そういうのがありましたね」と焦りに焦った中村。

 だが、トラウトの体に当たるかと思ったボールは内角から外角へ滑るように大きくスライドし、トラウトのバットは空を切った。ほぼ初見で“ビタ止め”した中村でさえ、死球を覚悟したほど大きく曲がるスライダー。そして、大谷と歓喜の抱擁となった。

 この回、大谷は先頭打者のマクニールに四球を与えて塁に出したものの、ベッツを二ゴロ併殺打に仕留めて咆哮。だが、絶対抑えられると思っていたのかと聞かれた中村は「正直、思ってなくて」とし、「先頭にフォアボール出した瞬間に“やべっ”と思って。ゲッツー打った瞬間に“トラ、トラ、次、トラ…トラ、トラ、トラ、トラ、トラ…って」と激しく動揺したことを明かし、さらに「めっちゃ憧れてました」とトラウトに憧れていたことも明かして最後は笑いを誘っていた。
 

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