ソフトバンク・牧原大「憧れてしまったら終わり」 大谷級の決意で“本多超え”を宣言

2024年01月08日 06:00

野球

ソフトバンク・牧原大「憧れてしまったら終わり」 大谷級の決意で“本多超え”を宣言
自主トレ中のソフトバンク・牧原大(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの牧原大成内野手(31)が7日、福岡県の久留米市野球場などで4日から行っている自主トレを公開した。今季は二塁に専念すると改めて宣言。チームの黄金時代を支え、盗塁王やベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々の栄光を飾った本多雄一1軍内野守備走塁兼作戦コーチ(39)を超える存在になりたいと意気込みを語った。
 久留米市内の高良大社で恒例の130段の階段を上るトレーニングを行い、絵馬に「レギュラー!!」と力強く記した。定位置獲りに再チャレンジする牧原大は「もうセカンド一本で。駄目だったら終わりという気持ち。他のところを守ろうと思っていない」と決意を口にした。

 内外野ともに高いレベルでこなすユーティリティー選手だが、今回の自主トレに外野用のグラブは持ち込まなかった。不動の正二塁手となるための進化を追い求める。理想に掲げたのは、11年の入団時にレギュラーだった本多1軍内野守備走塁兼作戦コーチ。憧れを超えたいときっぱりと言い切った。

 「本多コーチに憧れていたけれど、そこで憧れてしまったら終わりなんで。本多コーチはゴールデングラブとか獲っているけど、今の感覚でいうと自分が負けているとは思っていない。むしろ超えるぐらいの気持ちでやってます」

 本多コーチは盗塁王とゴールデングラブ賞に2度ずつ輝き、ベストナインにも輝いた名二塁手。職人肌のプレーでチームの黄金期を支えた存在を超えていきたいと、大谷(ドジャース、当時エンゼルス)が昨春WBC決勝の米国戦の前に残したフレーズに似た言い回しで語った。

 そのWBCでは日本代表に初招集されて世界の頂点に立つ喜びを味わった。しかし、チームは3年連続で優勝を逃した。自身もシーズン終盤に右手首を骨折して離脱。「優勝の雰囲気というのを忘れかけている」と危機感を口にし、「もう一回チームが一丸となって優勝して、ファンの皆さんと一緒に喜びを分かち合いたい」と力を込めた。

 具体的な目標には達成すれば育成出身で初となる打率3割を掲げた。22年に打率・301をマークしたが、規定打席に2打席足りなかった。9日からは宮崎で松田宣浩氏(本紙評論家)が主宰する自主トレに参加し、シーズンを完走する体をつくり上げる。「(春季キャンプインの)2月1日に試合ができる状態にする」と今季に懸ける気迫をみなぎらせた。 (森 寛一)

 《野村勇は巻き返し》野村勇がプロ3年目の巻き返しを誓った。ルーキーイヤーの22年には10本塁打を放ち、球団新人本塁打記録に並んだ。しかし、昨季は腰のケガなどがあって打率.160、3本塁打に低迷。牧原大との自主トレでは「バッティングがメイン。確実性や技術が不足している」と課題を明確にして取り組んでいる。昨秋キャンプでは米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」による動作解析で腰と膝の使い方を指摘され、打撃練習の動画でチェック。「どこかに割って入れるように」と生き残りに必死だった。

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