広島ドラ1常広“裸一貫”覚悟の入寮 「野球に集中できる環境そろっている」荷物は段ボール2箱分だけ

2024年01月08日 05:45

野球

広島ドラ1常広“裸一貫”覚悟の入寮 「野球に集中できる環境そろっている」荷物は段ボール2箱分だけ
母の手作りバッグを持参した広島ドラ1常広(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 広島の新人8選手(育成を含む)が7日、広島県廿日市市内にある選手寮「大野寮」に入寮した。ドラフト1位・常広羽也斗投手(22)は母・由江さんが製作したバッグを含め、段ボール2箱分だけの荷物を持参し、“裸一貫”で部屋に入った。野球漬けの生活を前にプロでの覚悟を示し、カープの出世部屋とされる「104号室」から新たなスタートを切る。
 常広は、新調したスーツに赤いネクタイを締めて選手寮の「大野寮」に入った。地元の大分から父・竜也さんが運転する乗用車に揺られて4時間半。その車から寮へ運び込まれたのは寝具など、わずか段ボール2箱分の荷物のみだった。最速155キロ右腕は“裸一貫”での入寮にプロでの覚悟を示した。

 「野球に集中できる環境がそろっていると思うので、とてもワクワクする。自分は全然ミニマリストではないですけど、多分(部屋が)散らかっちゃうので、物が少ない。少ない方が片付けとかも楽になる」

 冷蔵庫の購入は計画する一方、テレビやゲーム機などは持ち込まなかった。それでも、必要最低限の生活用品とともに持ち込んだのが母・由江さんが製作した革製のバッグだ。「軽く1泊くらいの時に使えると思う」。昔から手先が器用な母には体操着を入れる巾着袋や筆箱などを作ってもらっていたといい、家族からの“激励品”を力に変え、野球に打ち込む構えだ。

 「楽しみは野球以外にない。野球が楽しみ。“(部屋で)いつも何してるんだ”ってみんなに言われるんですけど、何もしていない。携帯ゲームもしないので、何もしないと思う」

 過去には前田(現タイガース)、大瀬良、森下らエース級の投手たちも過ごした出世部屋とされる「104号室」から新生活がスタート。「そういう部屋に入れてとてもうれしい」と気持ちを新たにした。

 年明けには母校・青学大の陸上競技部が箱根駅伝で総合優勝を果たし、刺激を受けた。「大学では陸上部に負けないようにという思いでやってきて、(野球部も)大学日本一になれた。(陸上競技部の)箱根駅伝優勝はさすがだなと思った」。きょう8日からは新人合同自主トレが始まる。開幕ローテーション入りを目指して、まずは基礎体力の向上をテーマに、2月1日の春季キャンプまで準備を進める。

 「カープが優勝するために戦力になれるよう頑張っていきたい。(そのために)体力面を上げていきたい」

 1年目からの飛躍を思い描き、成長を誓った。(長谷川 凡記)

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