東京六大学野球史上初の160キロに挑戦 法大・篠木健太郎「勝ち続ける」 24年ドラ1候補

2024年01月13日 19:34

野球

東京六大学野球史上初の160キロに挑戦 法大・篠木健太郎「勝ち続ける」 24年ドラ1候補
13日の練習後、法大ブルペンで意気込む篠木(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 東京六大学野球リーグの法大は13日、今年初の全体練習を行った。今秋ドラフト1位候補の最速157キロ右腕・篠木健太郎投手(3年)は「大学に来た時からドラフト1位でプロに行くとブレずにやってきた。評価される一年が始まると感じている」と意気込んだ。現役時代はオリックスなどで内野手として活躍し、今季から指揮を執る大島公一監督も「自分の時間を大切に使ってほしい」とエースに全幅の信頼を寄せる。
 木更津総合(千葉)時代から関東屈指の右腕としてプロ球団のスカウトから注目を集めた。プロ志望届を提出せず進学した法大ではリーグ通算33試合を投げ、8勝7敗で防御率は2・40。22年夏には当時2年生ながら大学侍ジャパン大学日本代表に選出された豪腕だ。昨年12月にも侍ジャパン大学日本代表の強化合宿(松山)に招集され、合宿後はノースローで調整を続けた。「冬も投げてしまうとプロ1年目のキャンプに合わせた時、丸々2年投げ続けることになる」と肩、肘を休ませる狙いを語った。

 筋力トレーニング、食事量を増やすなど体づくりに励み、秋季リーグ終了時点から体重の5キロ増に成功。分厚くなった胸板が努力の証だ。フォームも一時は大きく反動をつける二段モーションを採用していたが、今春は「二段」を採用せず、よりシンプルなフォームを追求する。体作り、フォーム修正の二段構えで東京六大学野球史上初の160キロマークを狙う。
 
 篠木が法大に入学した21年春からリーグ優勝はゼロ。新たな春の目標には個人成績を挙げず「勝ち続けること」と勝利だけを追求。「自分の一番はストレートだと思っている。3年間、それを生かすためにいろいろ試してきた。学生野球の集大成を形にしたいと思います」と力強く誓う。強い法大の復活へ、エースが使命を胸に腕を振る。(柳内 遼平)

 ◇篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)2002年(平14)5月7日生まれ、群馬県出身の21歳。小3から野球を始め、明和中時代は硬式の館林ボーイズでプレー。木更津総合では1年春からベンチ入り。同年夏に甲子園出場を果たした。法大では1年秋にリーグ戦初登板。1メートル77、80キロ。右投げ左打ち。

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