阪神ドラ1下村、胸に刻んだ球児氏の金言 「社会人であれ」「挑戦し続けろ」に「強気に攻めていきたい」

2024年01月13日 05:15

野球

阪神ドラ1下村、胸に刻んだ球児氏の金言 「社会人であれ」「挑戦し続けろ」に「強気に攻めていきたい」
野球殿堂博物館を見学し、ランディ・バース氏のレリーフを囲み記念撮影する下村海翔(後列右から2人目)ら阪神の新人選手たち Photo By 代表撮影
 日本野球機構(NPB)の新人研修会が12日に東京都内で開かれ、12球団の新人選手121人と審判員4人が参加した。新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン開催だった過去3年と違って4年ぶりに一堂に会し、阪神ドラフト1位・下村海翔投手(21=青学大)は阪神OBで講師を務めた藤川球児氏(43)の教えを胸に「世代No・1」を目指すことを誓った。
 球団スペシャルアシスタント(SA)の立場でなくプロ野球選手の先輩として講義した藤川氏の一言一句に下村は聞き入った。

 「どれもプロ野球選手として必要なこと。今日で全てを理解することは難しいかもしれないですが、必要なとこだと思ったところはメモしているので見返して、意識高く持ってやっていけたら」

 日米通算245セーブを挙げ、一時は独立リーグにも籍を置き、“火の玉”を武器に22年の現役生活を戦い抜いたレジェンドからの訓示だった。印象的な言葉は「全部」と強調した上で、まずは2つの金言を胸に刻んだ。

 「プロ野球選手である前に社会人であれ」。そして「若いうちに挑戦し続けろ」。

 直接質問の機会はなくても、「相手に対して1球投げるのも挑戦だと思う。そういうところも含めてどんどんどんどん強気に攻めていきたい」と意を強くした。講義の冒頭では「一番俺がうまい、今年一番活躍すると思う者は手を挙げて」と問われ、誰も手を挙げられなかった。

 「ああいった時に自信を持って挙げられる選手は、それだけ自分に対して積み重ねてきたものがある人だと思う。そういう選手を目指してやっていきたい」

 講義に先立って足を運んだ「野球殿堂博物館」では昨年3月のWBCで世界一を奪還した侍ジャパンの優勝トロフィーなどを見学し、野球殿堂の表彰者レリーフと記念撮影。昨年大学選手権で優勝した青学大のユニホームも展示され、同期で広島ドラフト1位・常広らと競い合った日々も思い出した。

 きょう13日から鳴尾浜球場での新人合同自主トレは第2クールに突入。「諦めずにやることが大切。諦めない気持ちの強さは他の人よりも自信がある。自分を信じてやっていきたい」。目指す「世代No・1」へ多くの刺激を持ち帰った。(杉原 瑠夏)

 ≪藤川氏「どこに出ても格好いい選手になって」≫藤川氏は講義で野球人である前に社会人であるように強調した。阪神入団1年目に当時の野村克也監督から学んだことで、ドジャースに移籍した大谷、山本の人間性にも触れ「どこに出ても格好いい選手になってほしい」と伝えた。SNSで直接連絡をもらえば、いつでも対応することも約束。指導者が強く言うことができない時代になったと分析し「迷ったら前に出ないと勝ち抜けない時代」とアピールの重要性も訴えていた。

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