阪神・中野、打率「打率3割3分以上」で首位打者獲る!昨季最多安打も超えて4年目27歳大いなる挑戦

2024年01月13日 05:15

野球

阪神・中野、打率「打率3割3分以上」で首位打者獲る!昨季最多安打も超えて4年目27歳大いなる挑戦
ティー打撃で汗を流す阪神・中野(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 阪神・中野拓夢内野手(27)が12日、愛知県岡崎市の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで自主トレを公開し、「打率3割3分以上」での首位打者を目標に掲げた。連覇を狙う猛虎の不動の2番打者として、球団では14年マット・マートン、日本人では03年今岡誠(現在は真訪=打撃コーチ)以来のタイトルに照準。ベストナイン獲得にも意欲を示し、DeNA・牧らつわものぞろいのセ・リーグ二塁手で「No・1」の座を見据えた。
 いまはまだ遠い数字も「ノー」と言わなければ進化への糧に変わる。中野は今季目標として常々口にしてきた「首位打者」に高い条件を付け加えた。

 「個人としては首位打者を目指して。最多安打を超えるには、やっぱり首位打者。何とか(打率)3割をクリアしながら、3割3分以上で獲りたい」

 昨季164安打で最多安打を獲得しても、打率・285はリーグ9位にとどまった。1年目は同・273、2年目は同・276。毎年少しずつ数字を上げ、今季は初の大台到達が現実的な目標に見えても、その先の「3分」を追い求めた。

 「昨年(打率)3割を打つ難しさは感じたので、簡単にできることではないけど、打てる可能性はあると思う。四球の数はまだまだ伸ばせる。あとは打球スピードが上がればヒットになるのも多い」。昨季首位打者のDeNA・宮崎が残した打率・326を引き合いに「その数字を上回って獲りたい」と豪語した。

 “ミッション330”へ向けてオフはウエートトレーニングに注力。昨夏はトレーニング量も食欲も減ったことでベスト体重の70キロから2~3キロ落ち、月間打率も7月(・310)に比べて8月(・276)に降下した。「どうしても下半身が弱くなってきて、我慢できなくて上(上半身)で振ったり。打撃に影響してしまうことが多かった。夏場にバテないような体をつくっていければ」。やみくもに負荷を増やすのではなく、瞬発系のメニューも交えて持ち味のスピードとの両立を思い描いた。

 首位打者の先に見据えるものがある。「本当にセカンドには(広島の)菊池さんや(巨人の)吉川さんら守備がとてもうまい人がいる。ベストナインを獲るにしても牧選手がいる」。トリプルスリー3度の実績を持つヤクルト・山田も含め、セ・リーグ二塁手は好守を兼ね備えた選手がひしめく戦国時代の様相。22年まで10年連続で君臨していた菊池の牙城を崩して昨季初受賞したゴールデングラブ賞の“防衛”に加え、初のベストナインも「首位打者を獲れば近づくかな」と視界に入れた。4年目の27歳はまだ「底」を見せていない。(遠藤 礼)

 ≪中野に聞く≫
 ――オフはリフレッシュできた。
 「地元に帰っても賞をもらったり、あいさつに行く機会も多かったので、正直休めたようで休めてないような気がします」

 ――選手会長として。
 「私生活の部分で後輩もたくさん姿を見ていると思うので、いい姿を見せられるように。何とか引っ張っていけるように頑張っていきたい」

 ――打順2番での打率3割なら価値がある。
 「昨年、チームバッティングをしながら、最多安打を獲れたのは本当に自信になった。なかなか3割3分となってくると…。正直(自分から)言ったものの、ちょっと厳しいところはあるかなと感じている」

 ――盗塁については。
 「キャンプでまた赤星さんが臨時コーチとして来られると思うので、キャリアハイの(1年目の)30盗塁を超せるような数字を出したい」

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