広島・秋山復権期す!3年契約最終年で危機感「全試合出たい気持ちがあっても昨季の成績だとそう簡単には」
2024年01月13日 05:45
野球
「順調だと思う。ただ自分の中でまだブレーキをかけているし、スパイクを長時間履いてとか、外野の切り返しもやっていない。それらをやる時に問題なければいいな…と」
グラウンドでの練習終了後は、約1・5キロの距離にある田牛(とうじ)サンドスキー場へ移動。強風で自然にできあがった傾斜角度30度、距離45メートルの砂のゲレンデをダッシュで何度も上り下りし、下田市の人気スポットPRにひと役買った。
「下半身がキツい。陸でもできるけど、下田市の方々にお世話になっているし、少し景色を変えたいというところで。自分たちのため7割、下田のため2割、メディアのため1割…という感じ」
胸中には危機感を抱く。昨季は出場115試合で打率・274、4本塁打、38打点。勝負どころの夏場に入って2度の故障離脱があり、不本意な失速でシーズンを終えた。そして迎える3年契約最終年。発した言葉には常に全力を尽くす男の実直さがにじむ。
「契約が切れるのは怖いところ。長くやるには結果を出さないといけない。全試合に出たい気持ちがあっても、昨季の成績だとそう簡単にはいかないと思う。いつも試合に出たい、打席に立ちたい…という思いを持って準備したい。それが一番正確に伝わるかな」
新井監督は昨季の反省を踏まえ、ベテラン選手のコンディションをより細かくマネジメントする意向だ。実績豊富なヒットメーカーであっても、定位置が安泰とは言えない。4月には36歳。世代交代の波にあらがい、改めて存在感を植え付けられるか否か、今季は重要な分岐点になる。
「僕らの世代は凄く注目されている選手が多い。そういうところの名前から漏れないように、忘れ去られないように頑張りたい」
復権。その2文字は秋山のためにある。(江尾 卓也)
《秋山に聞く》
――新年を迎えた。
「(10月31日に)手術を受けたので、どういうふうに準備していこうか…と入ったけど、ここまでは順調にできていると思う」
――新たな取り組み。
「新しくというより、体の動かし方は膝の問題があるので確認しながらになる。実戦をやりながらでないと軌道修正できないところもあるので、(バットを)振りたい時、調整したい時に、振る体力や準備ができているかが大事。下田では数をやっておきたい」
――広島在籍3年目。
「この2年はもう少し数字を残したかったな…という思いがあった。若い選手の声が大きく聞こえてきそうな時。それがないとチームに活気が出ないし、若手に勢いをもらう部分もあるけど、キャリアを積んだ選手として一年に臨む中で力を発揮していきたい。協力しながら、負けたくない気持ちも持ちながら、チームが優勝できるように頑張りたい」
▽秋山の過去2年
★22年 6月27日、広島と3年契約で3年ぶり日本球界復帰。初出場の7月8日中日戦で2安打1打点。8月6日の阪神戦9回にチームの連敗を7で止める移籍後初サヨナラ打。翌7日の同戦では日米通算1500安打を達成した。シーズン44試合で打率.265、5本塁打、26打点だった。
★23年 前年同様3番・中堅でレギュラー。4月15日ヤクルト戦9回の逆転サヨナラ2ランなど3、4月は打率.404。5月まで打率.358の好調から、6月は一転して月間打率.182の不調。8月には右ふくらはぎを痛めて戦線離脱。シーズン115試合、打率.274、4本塁打、38打点で終え、オフに右膝の手術を受けた。
▽伊豆下田自主トレ参加者 秋山翔吾、宇草孔基、中村健人(広島)、五十幡亮汰(日本ハム)、武藤敦貴、沢野聖悠(楽天)、武部拓海(富山GRNサンダーバーズ)、星川あかり(淡路BRAVEOCEANS)、浅野桜子(阪神タイガースWomen)、山崎まり、清水優花、数田彩乃(西武ライオンズ・レディース)
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