ソフトBドラ1前田悠 “殿堂入り”のでっかい野望を胸にプロの世界へ「飾られるくらいの選手になりたい」

2024年01月13日 06:00

野球

ソフトBドラ1前田悠 “殿堂入り”のでっかい野望を胸にプロの世界へ「飾られるくらいの選手になりたい」
野球殿堂博物館を見学し、王貞治氏のレリーフを囲み記念撮影する前田悠伍(後列左から3人目)らソフトバンクの選手 Photo By 代表撮影
 日本野球機構(NPB)の新人研修会が12日、東京都内で開催され、12球団の新人121選手と審判員4人が参加した。講義内容はアンチドーピング活動、税の意義と役割、SNSの使用モラルと危険性など。ソフトバンクのドラフト1位・前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)は人生初の野球殿堂博物館見学で野球界の偉人に触れ、将来的な“殿堂入り”の野望を胸に抱いた。
 野球殿堂博物館に飾られてある王貞治球団会長のレリーフ。その前で記念撮影を行った前田悠の胸に、ある野望が生まれていた。

 「(野球殿堂博物館は)初めて行ったので凄くいいものを見せてもらった。自分もいずれああいうところに飾られるくらいの選手になりたい。それに見合った活躍をしたい」

 野球殿堂は日本野球の発展に大きく貢献した人物を顕彰するために59年に創設された。第1号は日米野球を成功させて巨人を創設した正力松太郎や沢村栄治ら9人。23年はアレックス・ラミレス、ランディ・バース、古関裕而(作曲家)が選ばれ、計215人のレリーフが殿堂ホールに飾られている。先人たちの功績を初めて目の当たりにした18歳の感想が、“憧れ”ではないのは大物ルーキーと期待されている理由だ。

 それだけ前田悠の意識は高い。この日は121人の新人選手が一堂に会した。「高校で対戦した選手もいましたし、大学・社会人の方でジャパンで対戦した方もいました。いろんな方と会うことができていい刺激をもらえた。120人くらいいたと思うんですけど、負けたくないなという気持ちは強くなりました」。懐かしさの感情は競争意識へ。この男の闘争本能が、そうさせているのだろう。

 午後に行われた新人研修会では阪神の藤川球児・球団本部付スペシャルアシスタントの講演もあった。前田悠の心に留まったのは技術や体力面のことではない。「プロ野球選手である前に社会人であれという話が最初にあった。その通りだなと思いました。野球選手は死ぬまで続くわけではない。改めて人間性も大事にしていきたい」。藤川氏が伝えたかった「大谷選手や山本由伸投手、人間的にも素晴らしい選手もたくさんいる。そういった鏡がある」とのメッセージも受け止めた。

 13日からは再び、新人合同自主トレで2月1日からの春季キャンプに備える。“殿堂入り”という新たな野望を見つけた前田悠だが「自分のベストを尽くすということを意識してやっていきたいと思います」ときっぱり。しっかりと足元を見つめることも、忘れてはいなかった。

 ○…前田悠は“しっかり者”の一面も見せた。新人研修会で印象に残ったことを聞かれると「これから社会人になるので税金の話だったり、お金のことについて勉強していかないといけないと思いました」と、「税の意義と役割」と題された講演を挙げた。たくさん、稼ぎたいか?と問われても「稼ぐ、稼がないにしろ大事になってくることなので」と真剣な面持ちだった。

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