今季期待の新助っ人は? MLB担当記者に聞いたオドーア、ハーン、コルデロ、レイエス評

2024年01月29日 05:30

野球

今季期待の新助っ人は? MLB担当記者に聞いたオドーア、ハーン、コルデロ、レイエス評
今季12球団の支配下新外国人 Photo By スポニチ
 助っ人の活躍はチームの浮沈を左右する。今季はプロ野球12球団に支配下で計33人の新外国人選手が加入(28日現在)。巨人が大リーグ通算178本塁打のルーグネッド・オドーア外野手(29)を獲得するなど、今季も注目選手が目白押しだ。大リーグ球団の担当記者にそれぞれ「期待する選手」を聞いた。 (取材・大リーグ取材班)
 ≪巨人・オドーアはパワーと男気十分、直球に強い レンジャーズ担当ジェフ・ウィルソン記者(レンジャーズ・トゥデー)≫「オドーアといえば、レンジャーズ時代の16年に併殺崩しのスライディングを試みたブルージェイズのホセ・バティスタの顔面に右ストレートを食らわせ、大乱闘の引き金になったことが有名。チームメートのために体を張って戦う男として米国では好感を持たれている。17年は全162試合に出場し、選手たちは彼のタフなプレーに敬意を払っていた。メジャーデビュー時は確実にミートし、広角に打ち返すタイプだったが、徐々にパワーに頼るようになったことが不安材料。直球に強く、特に低めを豪快に打ち返すが、変化球は苦手。守備、走塁にも課題があり、日本でのプレーには期待と不安が入り交じる」

 ≪広島・ハーンはスライダー切れ味◎、救援向き レンジャーズ担当ジェフ・ウィルソン記者(レンジャーズ・トゥデー)≫「ハーンはテキサス州ダラスから車で東に20分ほど走ったロイスシティー出身。家族は長くロデオに関わってきた。彼自身もカウボーイとして馬に乗りながら、子牛の頭や後ろ脚にロープをかけるイベントなどにも参加している。平均95.6マイル(約154キロ)の直球は力があり、スライダーの切れ味も抜群。レンジャーズは再建期間中にハーンにメジャーで投げるチャンスを多く与えたが、課題は制球力だった。13試合に先発した22年に試合序盤から力をセーブして投げていたことにも、首脳陣は不満を抱いていたという。先発時より救援時の方が防御率が2点近く良く、救援に適性があるかもしれない」

 ≪西武・コルデロは身体能力抜群あとは確実性 Rソックス担当ジュリアン・マクウィリアムス記者(ボストングローブ)≫「コルデロは粗削りだが、身体能力はメジャーでも飛び抜けていた。筋骨隆々の体つきは(NBAレーカーズの)レブロン・ジェームズのようだった。野球をしていなければ、タイトエンドかワイドレシーバーとしてNFLでプレーしていたかもしれない。パワーはこれまで私が見た中で最高級。性格も良く、傘下3Aウースターではかなりの人気者だった。課題はミート力。3Aでは支配的な力を発揮するが、大リーグでは良い成績が残せなかった。空振りの多さをどう克服するかが、日本で活躍するための鍵になるだろう」

 ≪日本ハム・レイエス 高い社交性と驚異の怪力 ガーディアンズ担当ポール・ホインズ記者(クリーブランド・ドットコム)≫「レイエスは社交的で、他人が自分のことをどう思っているかは気にしないタイプ。誰とでも仲良くなれるから、すぐに日本になじむだろう。ただ、太りやすいのか、ガーディアンズ時代の22年は春季キャンプに300ポンド(約136キロ)近い状態で登場し、案の定、シーズン序盤に下半身のケガで離脱した。21年は30本塁打、85打点、長打率.522の活躍だったが、同じような成績を残すためにはいかにコンディションを整えるかが大事だ。不必要に太らず、ケガなく健康でさえいれば、桁外れのパワーで日本のファンを驚かせることだろう」

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