阪神・森下 2年目打率3割超えへ“三刀流” 試合用、重いやつ、短いやつ バット使い分け飛躍期す

2024年01月29日 05:15

野球

阪神・森下 2年目打率3割超えへ“三刀流” 試合用、重いやつ、短いやつ バット使い分け飛躍期す
沖縄入りし、宿舎に到着した阪神・森下(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 “三刀流”で打率3割だ。阪神・森下翔太外野手(23)が28日、先乗り自主トレのために沖縄入りした。2年目の飛躍を期し、今季使用するバットの他に、練習用として980グラムの重いバットと、66センチの短いバットを用意。3種類を使い分け、コンタクト率の向上を目指す。岡田監督からも期待されている「打率3割」達成に狙いを定め、3種のバットを振りまくる。
 2年目の進化へ。森下は、きょう29日からの先乗り自主トレに備え、2種類の練習用の“相棒”をキャンプ地の沖縄・宜野座に送っていた。980グラムの重いバットと、66センチの短いバット。伊丹空港からの出発前、その狙いを説明した。

 「短いバットを使って、それを使いこなして重いバットを振って感覚に差をつくる。自分のバットになった時に、より振りやすくするというのが目的」

 昨年12月、岐阜県養老町にあるミズノのバット工場を訪問。今季使用する880~910グラムで34インチ(約86・4センチ)の試合用バットに加え、「重い」「短い」に特化した練習用を発注していた。「重いバットはスイング(素振り)用で、体全体を使って振れるように。短いバットは体の近くで回せるようにすることが目的」。それぞれの感覚の違いが、コンタクト率の向上をはじめ、理想のスイングに近づく効果を生む。

 岡田監督は27日、MBSテレビの「せやねん!」に出演した際に「(狙えば)3割は打てる。(30発より)3割を優先してほしい」と発言。森下も思いは同じだった。「自分もその(3割を目標にする)つもり。やれることをやって、あとは試合で形よりも結果を残さないと」。1年目の昨季は10本塁打を放ち、日本シリーズで新人歴代最多記録となる7打点をマーク。しかし、シーズンの打率は・237と打撃に波があり、2度の2軍再調整を強いられるなど打席数は377(規定打席は443)にとどまった。現在、外野のレギュラーを確約されているのは近本のみ。キャンプの実戦機会では結果にこだわる。

 「去年は(キャンプ)2軍スタートで、最初から1軍は初めて。監督もおっしゃっていたように、ポジションもレギュラーも固定されていない。そこをつかみ取りたい」

 阪神の選手でドラフト制以降、2年目までに打率3割をマークしたのは98、99年の坪井智哉のみ。達成すれば、右打者としては初の快挙となる。「もっともっと確率が上がれば、その結果ホームランになることも増えると思うし出塁率も上がってくる。やってきたことができれば、いい方向に向くと思う」。3種のバットを駆使し、まずは外野の定位置を奪う。(松本 航亮)

 ○…1965年のドラフト制以降、阪神で2年目までに打率3割をクリアしたのは坪井智哉のみ。97年ドラフト4位で入団し、98年に打率.327、99年に打率.304と2年連続で大台に到達した。23年の森下は規定打席未満。近年の阪神では19年近本、21年中野、佐藤輝が1年目から規定打席に到達しているが「2年目に初めて規定打席到達」の選手として、05年鳥谷敬(.278)、18年糸原(.286)がいる。

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