ドジャース・大谷 5年ぶりNY晩さん会で「感謝」の2分間英語スピーチ デコピンも同伴

2024年01月29日 02:30

野球

ドジャース・大谷 5年ぶりNY晩さん会で「感謝」の2分間英語スピーチ デコピンも同伴
全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会で英語でスピーチする大谷 Photo By ゲッティ イメージズ
 昨年エンゼルスで史上初の2度目の満票でMVPを獲得し、このオフ、ドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、ニューヨーク州マンハッタンのホテルで行われた全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の晩さん会に出席した。99回目の開催となった伝統あるイベントには5年ぶりの出席で、全て英語で約2分間のスピーチ。会場には愛犬デコピンを同伴し、喜びを分かち合った。
 ア・リーグMVPの盾を手に、壇上で笑みを浮かべた。ブラックシャツに蝶ネクタイを締めた、濃紺のタキシード姿。パリッと決めた正装のように、全て英語での約2分間のスピーチもビシッと決めた。

 「権威ある賞を頂けて光栄です。この賞を受賞することは私にとって、とても意味のあること。投票してくださった記者の皆さま、ありがとうございます」

 第1回にはベーブ・ルースも出席した歴史あるイベント。99回目を迎え約600人が集まった晩さん会で、現代の二刀流の存在感はピカイチだった。直前にスピーチした前アストロズ監督のダスティ・ベーカー氏は、対戦相手としての称賛を込めて「a bad man(悪い男)」と紹介。大谷は冒頭に「Thank you,Dusty」と切り出し、スピーチでも昨年まで在籍したエ軍、新天地のド軍、そして日本のファン、水原一平通訳らへ、たくさんの感謝を繰り返した。

 新人王として出席した前回19年も全て英語でスピーチ。最後は「願わくば、次はこのチートシート(=カンニングペーパー)が必要なければ」と締めて会場を沸かせた。5年ぶりの同じ舞台でも紙を読み上げたが、より流ちょうになった英語に司会者も「見事でした」と賛辞を贈った。

 昨季は44本塁打で日本選手初の本塁打王を獲得し、投手でも10勝。メジャー史上初の2年連続「2桁本塁打&2桁勝利」をマークした。会場ではナMVPのアクーニャ(ブレーブス)と記念撮影を行うなどリラックス。愛犬の「デコピン」も同伴し、自身のSNSに喜びを分かち合う2ショットも投稿した。

 オフにFAとなり10年総額7億ドル(決定時約1015億円)でド軍入り。「キャリアの次の段階を楽しみにしています」と新天地での活躍を誓うことも忘れなかった。

 ▽全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の晩さん会 ベーブ・ルースがヤンキースで初めて世界一になった翌年の1924年1月に初開催。毎年1000人近いゲストを招待し、今年で99回目を迎えた。前年度のMVP、サイ・ヤング賞、新人王など受賞者を表彰。取材に最も協力的だった選手に贈られる「グッドガイ・アワード」、逆境を強い心で乗り切った選手が選ばれる「ハート・アワード」など笑いあり、涙ありの趣向で行われる。

 ≪ベーカー氏が大谷賞賛「私が見てきた中でも最高級」≫大谷のスピーチの場を温めたのは、歴代7位となるメジャー監督通算2183勝を挙げた前アストロズ監督のダスティ・ベーカー氏(74)だ。

 昨年で26年の監督生活に終止符を打ち、功績を称えられて出席した名将。スピーチでは「イチローはバットを持ったマジシャン。リトルマツイ(松井稼頭央)も、ビッグマツイ(松井秀喜)も見た。野茂も偉大だった。“クール・シンジョー”(新庄剛志)もいた」と日本選手の名前を列挙。「ただ、ここにいる男(大谷)は私が見てきた中でも最高級」と大谷を絶賛した。

 最後は「彼は何度か私を激怒させた。本当に悪い男だ。ルックスもいいしね」と昨年まで対戦相手だったことを冗談めかしつつ「彼を紹介できることが誇らしいよ」と大谷を壇上に呼び寄せた。

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