巨人ドラ5・又木 シート打撃で鮮烈“完全”デビュー!岡本ら打者6人無安打4K

2024年02月08日 05:30

野球

巨人ドラ5・又木 シート打撃で鮮烈“完全”デビュー!岡本ら打者6人無安打4K
シート打撃で好投した又木(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 鮮烈の完全デビューだ!巨人のドラフト5位・又木鉄平投手(24=日本生命)が7日、宮崎キャンプで初めて行われたシート打撃に登板。主砲の岡本和真内野手(27)ら打者6人を無安打に抑え、4三振も奪う圧巻の投球を見せた。打者から球の出どころが見えづらいフォームの即戦力左腕は社会人時代も先発と救援を経験。4年ぶりのリーグ優勝を狙うチームにおいて、重要なピースとなりそうだ。
 力感のないゆったりとしたフォームから放たれる直球が、4番のバットを押し込む。1ボール1ストライクからを想定した、今キャンプ初のシート打撃。最速149キロの即戦力左腕・又木が、岡本和にも堂々と腕を振る。最後はチェンジアップで遊飛に仕留め「いつも通りの投球スタイルや準備をして臨めた。しっかり投げられた」と大きく胸を張った。

 打者6人に対して22球を投げ、無安打で4奪三振の完全投球。球速は140キロ台前半も球の出どころが見づらいフォームでタイミングを外した。直球でカウントを整え、チェンジアップやスライダーで手玉に取る、ベテラン選手のような熟練の投球だ。最後の秋広との対戦ではカウント2―2から捕手のサインに3度、首を振り、内角チェンジアップを選択。惜しくもボールとなったが「フォークがないので左打者の外に落とす球だけでは抑えられない。真ん中から内に抜くようなチェンジアップが投げられれば勝負できる」と冷静に振り返った。

 まだまだ打者の目が慣れていない時期ではあるが、新人左腕が主力打者を相手に堂々の投球。圧倒された岡本和は「フォームとギャップがある。凄い」と絶賛し、スタンドで視察した広島・岩本貴裕スコアラーも「真っすぐで空振りが取れるのは魅力」と警戒度を一気に引き上げた。

 初の実戦形式の練習で結果を残したが、決して浮足立つことはない。毎日、練習前には宿舎の自室で形の違う4種類の下駄を使ってトレーニングして体のバランスを整えている左腕は、1軍の舞台で活躍することだけを頭に描いて汗を流す。だから、この日の投球内容についても「50点くらい」と辛口だ。

 「自分のできることだけを一生懸命やっていきたい」と又木。まずは開幕1軍を目指し、必死に左腕を振る。(小野寺 大)

 ▼巨人・杉内投手チーフコーチ 球速以上に真っすぐが来てるなと思う。抑える力があるなら、先発でも中継ぎでもやらせようと思う。

 ≪阪神スコアラー 又木を「うちの岩崎みたい」と高評価≫快投した又木を他球団のスコアラー陣も高く評価した。阪神・飯田正男スコアラーは「うちの岩崎みたいなタイプ。手元でピュッと来る。スピードガンよりも打者は速く感じる球質だと思う」と昨年に最多セーブに輝くなどリーグ優勝と日本一に貢献した守護神左腕の名を挙げて絶賛。中日・岩田慎司スコアラーは「球の出どころが見にくくて、真っすぐのタイミングが取りづらい。バッターは差される」と評した。

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