【筑後鷹】吉田賢吾 長打力が魅力の2年目捕手 黒子役もいとわず「とにかく1軍で打つ」

2024年02月13日 06:00

野球

【筑後鷹】吉田賢吾 長打力が魅力の2年目捕手 黒子役もいとわず「とにかく1軍で打つ」
2年目で躍進を期待されるソフトバンク・吉田 Photo By スポニチ
 ジョーカーになるかもしれない――。宮崎春季キャンプはB組スタートのソフトバンク・吉田賢吾捕手(23)は長打力が武器の2年目。ただ、実は右打ちやチーム打撃にも自信がある。そこを小久保裕紀監督(52)ら首脳陣に猛アピールしていくつもりだ。
 “黒子の吉田”をアピールする。長打を打てる捕手というセールスポイントに加え、右打ちなどチーム打撃ができる器用さを持つ。2年目に向け自身のらしさを見失わず「自分がどこで生きていくか。自己犠牲も大事になってくる」とイメージした。

 チームは西武からパ・リーグで3度本塁打王に輝いた山川と巨人から22年には23本塁打を放ったウォーカーが加入した。神奈川大学リーグで通算14本塁打を放った強打の捕手として入団したが、張り合うつもりはなく「ホームランを打てる選手はたくさんいるので。小久保さんの使いやすいような選手になることが求められている」。これが吉田の生きる道だと考えている。

 打撃面のヒントはオフに学んできた。昨年12月には米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣された。1週間ほどだったが、スイングスピード、バットと体の角度などを計測した。「今まで自分が持っていなかった感覚であったり自分の弱点が見つかった。新しいところに気付けた」と語る。

 これまでのバッティングを自己分析すると「大きく悪くならないように安パイだった」と言う。打者有利の仕掛けていいカウントでも“待つ”ことが多く、ポイントを近く長く見過ぎることがあった。そこの部分をドライブラインで見直すことができた。「当てるということに関しては自分は凄く得意ではあるので。(打者有利のカウントで)強く振った中でもっと長打だったり、外野の間を抜けたりとか。打球のスピードが上がってくればプラスのことしかないと思う」と話した。

 ルーキーイヤーは右肘の違和感で春季キャンプは筑後市のファーム施設のリハビリ組発進になったが、シーズンが始まってからは4軍、3軍、2軍と一歩ずつステップアップ。昨年10月1日には1軍の日本ハム戦で代打デビューで空振り三振に倒れるなどはい上がった一年だった。「とにかく1軍で打つこと」と誓う2年目。宮崎春季キャンプはB組スタートも「早く実戦したいぐらい打っている感覚がいい」と頼もしい。チームのため吉田は働く。 (杉浦 友樹)

 ◇吉田 賢吾(よしだ・けんご)2001年(平13)1月18日生まれ、神奈川県出身の23歳。横浜商大高では甲子園出場なし。桐蔭横浜大では4年春のリーグ戦で3冠王に輝いた。22年ドラフト6位でソフトバンクに入団。背番号64。1メートル81、94キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2024年02月13日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム